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2014年02月03日

インフォメーションクリエーティブの山田亨社長に『新中期経営計画&長期計画』を聞く

■2016年9月期の新・中期経営計画達成後の早い時期に売上100億円と東証2部上場目指す

インフォメーションクリエーティブの山田亨社長に『新中期経営計画&長期計画』を聞 インフォメーションクリエーティブ<4769>(JQS・売買単位100株)は、『顧客密着型』のビジネスモデルでソフトウエア開発とシステム運用の両輪経営で業績好調を続けている。さらに、自社製パッケージ等の開発・販売のITサービス事業を強化し売上100億円と東証2部上場を目指している。配当利回り3%程度と投資対象として魅力十分である。

■前・中期経営計画ではリーマンショック乗り越え増収増益達成

――今期(2014年9月期)から新・中期経営計画をスタートされています。さらに、その先の長期経営計画もお持ちのようですが、先ず、前・中期経営計画の結果からお聞かせ下さい。

 【山田社長】 前・中期経営計画は、当初、2009年9月期から2013年9月期までの5ヵ年でスタートしましたが、リーマンショック以降の不況長期化の影響を受け一部見直しを行い2011年9月期から2013年9月期までの3ヵ年計画として仕切り直しを行い、特に、長期に及ぶ不況下でも、『仕事の取れる事業推進を』経営コンセプトに掲げて取組んできました。この結果、3ヵ年の中期計画最終年度の2013年9月期は3期連続の増収および2期連続の経常増益を果たすことができました。そして、更なる企業価値向上に向けて、2014年9月期から2016年9月期まで3ヵ年の新・中期経営計画を策定しスタートさせています。

――リーマンショック後の不況ではIT投資も減少するなど厳しい事業環境だったと思います。この中で一度の赤字もなく、むしろ増収増益を上げることができた背景をお聞かせ下さい。

 【山田社長】 2つの強みが下支えとなっています。(1)『ソフトウエア開発』と、『システム運用』の両輪による事業運営の強さです。同業他社が多い中で、当社は、顧客先常駐型という独自のスタイルで顧客企業のシステム運用を支援しています、(2)官公庁・自治体、金融機関からメーカー、サービス業など多業種にわたる顧客基盤を有しています。これら2つの事業をバランスよく展開することと、多業種の顧客企業と幅広く取引することで景気変動に強い安定した収益基盤を築き上げています。とくに、創業以来、常にお客様の身近な場所で業務を遂行するという『顧客密着型』の独自ビジネスモデルが当社の特徴であり強さです。今後もこの点にいっそう磨きをかけていきます。

――それでは、次に、新・中期経営計画についてお願いします。

 【山田社長】 前・中期経営計画では、「長期に及ぶ景気低迷でも業績を着実に拡大する」ことが目標でしたが、新・中期経営計画では、「成長の加速を図る」ことに主眼を置いています。最終年度の2016年9月期には売上80億円(2013年9月期は62億3600万)、経常利益率8.0%(同5.8%)を計画しています。とくに、新・中期経営計画においては、次の3つのポイントを重視して経営を推し進めて行きます。(1)当社独自の強みである顧客密着ソリューションを維持・拡大する、(2)創業40周年に向けて経営ステージをアップするべく挑戦型の経営を推進する、(3)売上高100億円企業を目指し、その業容に対応可能な強固な人材基盤・組織基盤を構築する〜ことです。

――長期計画において売上100億円を目指すための基盤固めが新・中期経営計画の役割のようですが、売上100億円達成の時期と、売上100億円に向けての事業展開についてお願いします。2018年が設立40周年にあたっていますが、このあたりが100億円の目安として期待してよいでしょうか。

 【山田社長】 長期計画での売上100億円達成の時期は特に決めていません。新・中期経営計画を着実に実行すれば自ずと100億円は見えてくることになります。2018年は40周年にあたっていますが、40年だけでなく、さらに50周年に向けて力強い会社内容に向けて取組んで行きます。ただ、売上100億円の時には、東証2部に上場したいと思っています。事業については、従来からの事業であるソフトウエア開発とシステム運用の『ITソリューション事業』に、自社製パッケージ等の開発・販売の『ITサービス事業』を強化して行きます。

――ITサービス事業は、どういった内容でしょうか。現在、どのくらいの売上規模ですか。

 【山田社長】 ITサービス事業は、今期(2014年9月期)で売上1億6400万円、新・中期経営計画での2016年9月期で売上4億円、同事業での営業利益率は15.15%の計画です。美容・理容業者向け総合ASPサービスの『サロンキーパーcoma』、チケットの予約・発券・入金・委託・キャンセルなどが簡単操作できるチケット管理の総合ソフト『チケットforWindows』などを手がけ、いずれも好評を頂いています。今後、積極的に新しい商品開発に取組んでいきます。

――ありがとうございました。

 【編集後記】 2000年7月のジャスダック上場時の始値は800円で、昨年11月には1060円と初めて4ケタに買われている。長期経営計画での売上100億円、経常利益率8%という目標は40周年の2018年には達成が予想される。その時の経常利益は8億円と前9月期比2.2倍の伸びが見込まれる。1株利益も前期の56.8円は恐らく100円前後になるだろう。今期の予想配当年24円に対し利回りは3%程度と魅力的で今後の成長を見込めば足元での800円前後は中期投資にぴったりといえるだろう。

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提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:02 | IRインタビュー