
レカム〈3323・HC〉とグループ各社は、情報通信機器の製造と、おもに中小企業向けの販売、代理店展開などを行なっている。「製版一体のグループ事業展開」「情報通信機器販売のワンストップ・サービス・カンパニー」を標榜している。
具体的には、ビジネス電話やデジタル複合機、ファクス、コンピュータなどのOA通信機器のリース、販売、設置工事、保守サービスの提供業務などだ。
また、ホスティング(レンタルサーバ)、ホームページ作成、ASP(アプリケーション・サービス・プロバイダ=アプリケーションソフトのレンタル)など、インターネット関連サービスの提供を行なっている。
加えて、上記の事業の代理店・フランチャイズ展開を行なっている。
●1Qで、早くも黒字転換
前期、2006年9月通期業績は、経常・純損益とも損失を計上した。M&Aの積極展開をはじめとした、先行投資などによるものだ。
今2007年9月通期業績は、黒字転換を見込んでいる。
伊藤秀博社長は、
「今期計画は必達としている。株主様、投資家の皆様のご期待に応えるよう、精一杯がんばっていく」
と意欲を見せている。
実際、第1四半期(2006年10〜12月)で、早くも黒転を実現した。
好業績は、新製品のひとつである、PHS端末の『ウィルコム9(ナイン)』が牽引している。デザイン性や最薄・最軽量、高速性をはじめとした機能性が評価され、販売が好調だ。
加えて、グループの各販売チャネルでの売上増、パーソナル情報システム(本社・東京)や明青(本社・大阪市)等とのアライアンス、『レッツコピー』や『ひかり電話+ビジネスホン』等の戦略商品強化、中国での事業再構築などが奏功しつつある。
人材関係では、レカム本体では、増員と同時に研修を充実し、社内のデータベースを活用したマーケティング強化などにより、直営店での売上増を図っている。
同時に、子会社のコムズ(本社・東京)などでは、営業スキルの強化により、競合のなかでも高い成約率を実現し、1人あたり売上高の、よりいっそうの向上で高成長を図る。
●中計『A&A トリプルワン・プラス』
足元の業績を見ると、2007年1月度の連結売上高は、8億0670万円(前年同月比202.9%)と、大幅な増収を確保した。
中期経営ビジョンでは、2010年に向けて『A&A 111+』(トリプルワン・プラス)を掲げている。
「株主の投資リターン ナンバー1、」「お客様にとってのオンリー1」「業界において質量ともにナンバー1」「加盟店を含むグループメンバーにとって最も働く価値のあるベスト1企業グループ」を目指している。数値目標等は現在策定中だ。