三光ソフラン(1729・HC)の高橋誠一社長が好きな言葉は、「夢」だという。
「具体的な『夢』を持てば持つほど、思えば思うほど、願いは実現する。達成したら、また、次の夢ができる」
高橋社長は1945年、埼玉県生まれ。
東京電機大学卒業後、家業の米穀店に入社し、独自の販売手法と積極的なセールスで、それまで1店舗だった店を43店にまで拡大した。
その後、不動産事業に参入すべく、宅建資格を取得。1974年、29歳の時に、三光不動産(現 三光ソフラン)を設立した。
不動産仲介事業からスタートし、建売、分譲、賃貸管理、高齢者介護施設へと、事業を拡大してきた。
そんな高橋社長だからこそ、の言葉だろう。
●得意先を1軒1軒まわって
もちろん、ぼんやりしていて現在の業容になったわけではない。
米穀店時代には、得意先1軒1軒をまわって、お客には美味しいお米を食べてもらい、かつ店側にとっては効率的な販売や集金ができる工夫をした。
また、当時は店ごとにエリアが決まっていたため、新築住宅で引っ越してくるお客を中心に新規顧客開拓を行なった。
不動産事業を始めた時は、石油ショックで逆風の時代だった。
そのなかで、高橋社長1人で会社を始め、仲介物件を獲得するために、近隣エリアの不動産事業者500店を、1軒1軒、何度もまわった。
こうした話は、同社が11月29日に東京・日本橋本石町の東洋経済新報社ホールでひらいた、個人投資家向けの『IRセミナー』(主催:日本インタビュ新聞社、協賛:東洋経済リサーチセンター、証券日刊新聞)で、高橋社長が『我が社のビジネスモデルと個人年金作りのコンサルティング』と題して、事業内容や業績などについて講演した際のものだ。
●「個人年金」の切り口で資産運用を提案
現在の事業の柱は、「個人年金」という切り口による、資産の活用・運用、節税などのアドバイザー事業と、子会社のメディカル・ケア・サービス(2494・名セ)による介護施設事業だ。
とくに前者は、高橋社長の著書『金持ち大家さんになろう!〜個人年金づくりの虎の巻』に、かなりの反響があり、事業の拡大に結実している。
加えて、累積ビジネスとして、アパマンショップ(アパマンショップホールディングス・8889・HC)やアップルとのM&Aで、賃貸管理事業を育成している。
今後はさらに新事業も展開し、2010年8月期にはグループ売上高500億円(2006年8月期実績171億7700万円)を目指す。
1人で始めた不動産会社を、すでにこれだけの業容にし、黄綬褒章も受章した高橋社長だが、「まだまだこれから」と言う。これからも、新事業展開、業容拡大の「夢」を追いかけていく。

























