
エムケーキャピタルマネージメント(本社・東京、加藤一郎太社長)は『アセット・マネージメント』事業等を行なっている。
アセット・マネージメントは、ディストレスト・アセットを、投資家の資金で取得し、バリューアップしてから売却等を行なう。同社はそのフィー(手数料)を収入とする。
ディストレスト・アセットとは、価値が毀損している不動産のことで、たとえば、不良債権の担保物件、決済を急いでいる物件、建物に建築基準法上の問題がある物件などだ。
フィー収入は、不動産の購入時、運用期間中の毎月の手数料、売却時など、各段階で発生する。とくに、売却時には、想定以上の価格で売却できた場合に、その差額の数パーセントが「インセンティブ・フィー」として同社の収入になる。
また、取得後、おおむね1年以内にバリューアップから売却までを行なう、スピーディな事業展開も同社の特徴のひとつである。
不動産価格が上がらない時代に不動産事業で収益を上げることのできるビジネスモデルだ。
しかし最近は、業界環境が変化している。
ひとつは、一部の地域で地価が上昇に転じていること。もうひとつは、不良債権の整理の一巡や、再開発その他により、ディストレスト・アセットが少なくなっていることが挙げられる。
そこで同社では、現在、新規事業である『アセット・インキュベーション』事業に力を入れ始めている。
不動産を取得してバリューアップし、売却することは上記のアセット・マネージメント事業と同様だが、不動産取得を自社のバランスシートで行なう点と、対象とする不動産を開発用地など投資家では購入しづらい物件とする点、売却先がキャピタルマーケットの投資家である点が異なる。
すでに今期を含めてむこう3年分の計画物件がほぼ出ており、早期に結果を出せる態勢にあると加藤社長は説明する。
また、アセット・マネージメント事業でも、従来は1年以内で売却していたが、投資家からの希望もあり、3年以上の運用へ戦略転換している。
ほか、ビジネス・サポート・ローン事業、投資銀行事業といった新規事業も育成している。
中期経営計画では、2009年8月通期で、全社の売上高182億6000万円、経常利益39億0600万円を目指している。

























