
2009年経常利益70億円を
目指す藤田観光
藤田観光(9722)はホテル、婚礼式場、レジャーなどの事業を展開しており、全国のワシントンホテル、東京・文京区のフォーシーズンズホテル椿山荘、神奈川県箱根町の箱根小涌園、ユネッサンなどが有名だ。
同社は一時、売上高は好業績だったものの、純損益が損失となるなど、業績不振だった時期があるが、ここ数年、不採算事業撤退などのリストラクチャリングを行ない、「選択と集中」を推進した結果、今期は好業績を上げている。6月中間決算は前年同期比増集増益で、とくに経常利益は同約3.7倍、純利益は同黒字転換で25億7400万円の利益となった。
2007〜2009年の3年間の中期経営計画について、加藤昇司社長は、「足元と、将来のための事業構造改革をさらに進める」と説明する。
ワシントンホテル事業と、ブライダル&ラグジュアリー事業を重点事業とした「選択と集中」をさらに進めるという。
業績面では、増収よりも増益重視とし、2009年に経常利益70億円(2005年実績26億円)を目指す。 選択と集中については、アライアンスも含めて検討しているという。
リストラクチャリングだけでなく、積極的な設備投資も行なっている。
ユネッサンではイベント風呂を実施したり、「岩盤浴」などの新規施設を新設。
8月には札幌市に札幌ワシントンホテルを開業した。
10月17日には東京・銀座7丁目に銀座ワシントンホテルをグランドオープン。エグゼクティブフロアやレディスフロアがあり、火〜金曜日は夜3時まで営業するバー&レストラン、北欧式マッサージなどを行なうエステルームがある。高級感はあるが、それでいて1泊1万円台からと、リーズナブルな価格設定となっている。