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2006年09月11日

上下水道用製品メーカー、独自の開発路線

maezawaishibashi.gif前澤化成工業(7925)

 前澤化成工業(7925)は9日に東京・日本橋茅場町の東京証券会館で個人投資家向けのIRセミナーを、東洋経済新報社主催、日本インタビュ新聞社後援、証券日刊新聞社協賛で開催した。(セミナーの概要は後日、証券日刊に掲載されますので、ぜひご覧ください)
 同社は塩ビ製の配管や継ぎ手などの上下水道用製品を柱に、家庭用浄化槽などの環境機器製品を開発、製造販売しているメーカー。1954(昭和29)年、日本初の塩ビ製継ぎ手製造のために設立し、製品は、東京都の第1号の認可を取得した。多くの製品分野でトップシェアを持っている。
 特徴は、高付加価値製品を積極的に開発し、少量多品種・短納期で製造販売している点と、「継ぎ手屋の目線」で現場・現物・現実を知り、製品開発に反映させる『三現主義』だ。

●過渡期にある上下水道製品業界

 石橋泉三社長の説明の後、質疑で、M&Aについての質問が出た。
「御社の財務内容は良く、資金が豊富なので、それを活用してM&Aを行ない、規模のメリットを追求するつもりはあるか。また、大口株主に外国投資ファンドなどが目立つが、海外からのM&Aの話はあるか」
といった趣旨の質問だ。
 石橋社長は、
「上下水道用製品業界はこれまで、国の社会資本整備政策に乗って来たが、現在は過渡期にあり、各社、足元の収益を確保しつつ、新しい方向を見つけなければならない状況にある」
と前置きをしたうえで、次のように説明した。
「そのなかで当社は、これまで独自の製品開発路線で来た。現在は新規事業として、雨水関連市場など、開拓余地が充分にある新製品を開発している。M&Aについては、業界では、最大手のクボタとシーアイ化成が合成樹脂事業を統合するなど、拡大ではなく、生き残りのための合従連衡が行なわれている。当社としてはまだ、タイミングとしてはどうだろうか、と見ている」
 また、海外については、中国での事業状況、BRICsや台湾、米国の市場について調査研究を始めたところだと説明した。

●「継ぎ手屋の目線」と「熱い血」で

 質疑ではまた、
「石橋社長自身の心、思いのなかで大事にしているものは」
という質問が出た。
 石橋社長はこう答えた。
「私は戦中の昭和16年生まれのせいか、今の、勝ち組か負け組か、という価値観や、一極集中的な考え方に疑問を感じる。人と人とのふれあいが大事だと思うし、これがベースにないと商売にならないのではないか。モノの良し悪しと同じくらい、気持ちを大事にした営業が大切だと思う。開発、製造には『継ぎ手屋の目線』を大切に、営業マンには『熱い血をもって』仕事をしようと言っている」



提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 15:59 | 明るい未来へ向けて
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