中北製作所〈6496・大2〉は船舶用と、ガスタービン向けや電力向けの陸用の、自動調整弁、バタフライ弁、遠隔操作装置のメーカーだ。
同社の製品は全数、受注生産の「オーダーメイド」である。客先企業の製品やシステムの技術仕様書に従って、見積もりから設計、生産、納入までを行なう。大ロットではないので、生産効率をどう上げるかが常に課題だ。
9日に東京・日本橋でひらいた決算説明会で、中北健一社長は、「技術の標準化と、生産管理新システムを構築している」と明らかにした。
技術の標準化では、技能の伝承を含めた教育訓練の徹底をしつつ、工順のルール化や工数見直しによる作業効率化を行なっている。これまでは、製造担当者の職人的な経験やカンに頼るところが多かったのだが、たとえば組み立て手順を標準化したり、部品を共通化することで効率的な作業と納期短縮を実現していく。
生産管理システムは1985年に導入した『NAPS』(ナップス=ナカキタ・プロダクション・スタンダード)の新版を構築中だ。2億2000万〜2億5000万円ほどの投資で、2007年12月から本格稼動を予定している。
同時に、「戦略商品」として、新製品を開発中だ。今後需要増が見込めるLNG船用バルブと、ガスタービン用燃料制御弁のアクチュエーターである。
LNG船用バルブは、昨年からササクラ〈6303・大〉との業務提携により推進している。バラストライン(喫水線)用バタフライ弁や緊急遮断システムなどの既存製品ラインナップに加え、マイナス163℃という超低温に対応するバタフライ弁を開発している。
現在、試作中で、今月末にはテスト設備も整い、客先に公開してデモンストレーションなどを開始する予定。すでに引き合いが来ており、受注活動を開始している。製品の販売だけでなくアフターサービスなども含めたトータルで請け負うため、1隻で3億円規模のビジネスとなる。
一方、ガスタービン用燃料制御弁は、これまでバルブ部のみであったが、アクチュエーター(作動筒)も含めて、技術打ち合わせから製造、メンテナンスまで一体受注できる体制とする。現在、開発品の試験中だ。
これらの施策と造船・ガス・電力設備業界の好況を背景に、「2009年5月期で売上高210億円を目指す」と中北社長は意欲を見せている。

























