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2011年02月22日

中国進出6年目、星光PMC:乗越厚生社長に『中国ビジネス』を聞く

★急拡大する中国の紙需要と共に飛躍する星光PMC

乗越厚生社長にインタビュー あらゆる紙製品に欠かせない「紙力増強剤」など製紙用薬品で大手の星光PMC<4963>(東2)は、紙需要が世界一に躍進し、さらに需要拡大の見込める中国において飛躍が期待される。中国に進出して6年目。「中国での創業期を終え本格的な展開期を向かえている」という同社の乗越厚生社長に中国での展開を聞いた。

――中国に進出されて、何年になりますか。

 【乗越社長】 生産会社として江蘇省張家港市に「星光細化工(張家港)有限公司」を2005年4月に設立しています。続いて、上海市に販売会社の「星悦精細化工商貿(上海)有限公司」を設立したのが2006年3月です。今年で6年目です。中国での創業期は終わり、これから本格的な展開期を迎えているという位置付けです。

★紙の需要はその国の文化のバロメーター

――御社は製紙用薬品の大手です。中国での「紙」の需要は想定されたとおりの伸びですか。

 【乗越社長】 すごい伸びです。中国のGDP(国内総生産)は日本を上回り世界第2位となりました。経済発展に伴って中国の紙需要も大きく増えています。とくに、紙の需要はその国の文化のバロメーターといわれています。まさに、中国では生活水準の向上に伴って紙需要が大きく増えている姿です。2006年頃の中国の紙の生産量は年5100万トン程度で、既に、この時点で日本の年3100万トン程度を大きく上回っていました。これが、2009年(暦年)では8600万トンとなったものとみられています。2006年頃に比べ3年余で約7割の伸びです。一方、日本の2009年は2600万トン程度で、逆に、2008年頃に比べると減っています。アメリカの2009年の生産量7100万トンも上回って、中国が世界一の紙の生産国になっています。

――御社の製品は製紙の工程でどのような働きがあるのでしょうか。一般には分かり難いのですが。

 【乗越社長】 業種の括(くくり)では化学ですが、確かに普段一般の方の目に触れませんからなかなかイメージを掴み難いと思います。しかし、皆さんが日常、お使いになる新聞、ティッシュ、コピー用紙、雑誌、ノート、段ボールなど、あらゆる紙製品には、われわれの製紙用薬品が必ず使われています。水をしみこみにくくし、インクのにじみを防ぐ「サイズ剤」、紙の強度を向上させる「紙力剤」、などが代表的な製品です。仮に、こうした薬品が使われていないと、身近なところでは、みなさんがティッシュで鼻をかむと、直ぐに破れてティッシュが顔にべっとりとくっついてしまいます。こうしたほかにも、抄紙工程において水切れを良くし、繊維や填料の歩留まりを向上させる「濾水・歩留剤」、印刷適正を向上させたり、撥水性などの機能を与える薬品、排水処理などにおいて環境への負担を低減し処理性を向上させる「微生物製剤」、素材に塗工乾燥することにより高い防湿性、撥水性、光沢性を付加する「防湿コート剤」などがあります。

★個別の製造環境に最適な製紙用薬品を開発・分析する力は高いレベル

――お話をうかがっていますと、製紙用薬品では川上から川下までを一貫して手がけておられることによる強さがうかがえます。

 【乗越社長】 そうです。まず、個別の製造環境に最適な製紙用薬品を開発・分析する力を持っています。そうとう高いレベルだと自負しています。実際、いろいろなところから化学分析の依頼が寄せられ受託もやっています。また、最近では、水の問題が特に重要になっています。製紙には非常に沢山の水を使います。しかし、とくに中国では深刻な水不足であり、このため水の再利用は避けて通れない問題です。ところが再利用水にはいろいろな化学成分が含まれているため製紙の工程において厄介な問題が発生します。しかも、地域や季節によって水の特性が微妙に異なるため製紙メーカーにとっては悩ましい問題があります。当社はその地域の水に適した薬品を開発し提案することができます。こうした総合的な提案を行うことで、薬品を単体で販売するだけでなく、システムとしてパッケージで販売することが当社の戦略です。製紙メーカーにとっても、そのほうが生産性・効率性の向上につながりトータルコストを引き下げる効果があります。

――中国で創業期を終えたということには、そうしたことも含む経験を積まれたということでしょうか。

 【乗越社長】 そのとおりです。実際に現場で試行錯誤を繰り返すことで生きた情報を手にすることができました。今後は水の問題に加え、古紙のリサイクルの問題も一層重要になってきます。古紙にもいろいろな成分が含まれています。最適な製紙用薬品を提供するには、「技術力」と「経験」の両方がなくてはいけません。中国で6年目を迎え、当地でのいろいろな経験とノウハウを身につけることができたと思っています。

――中国の紙の需要は、まだ伸びるでしょうね。

 【乗越社長】 間違いなく増えるでしょう。恐らく、10〜20年の間には現在の2倍の1億7000万トンにはなるでしょう。当然、当社の供給力も増やさなくてはいけません。現在の生産能力を年3万トンから年4万5000トンへ引き上げました。さらに、その後も増強を考えることになると思います。

★ロジンは中国の第2のレアアース!原燃料価格の上昇が響く

――先ごろ発表された第3四半期(4〜12月)決算では小幅の営業減益でしたが。

 【乗越社長】 営業利益では前年同期に比べて4.1%の減益でした。ロジンの価格高騰を始めとする原燃料価格の上昇が響きました。ロジンは中国の第2のレアアースとも呼べるような状況です。一昨年の水準に比べ3倍の価格になっています。中国は松脂の主要生産国ですが、生活が豊かになってきたため重労働で手間のかかる松脂採りに人々が山に入らなくなっていることもあります。しかも、松の木の老朽化が目立つようになっています。植林しても松脂が採れるまでには10年以上かかります。短期的にみても、松脂の採取できる時期は6月から9月頃までで、現在は在庫でやりくりしなくてはいけない時期です。3000ドル/tを下回ることは当分、期待できないと思います。

――今3月期の見通しをお願いします。

 【乗越社長】 売上は5.3%増の235億円、営業利益は10.3%減の16億円、純益13.5%減の10億3000万円、1株利益33.9円の見通しです。配当は年11円の予定です。

――ありがとうございました。


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:51 | IRインタビュー
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