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2009年10月05日

細田工務店の今村民夫社長に『取り組み』を聞く

■工務店の強さを発揮し「注文」「分譲」「リフォーム」の3事業を統合した「総合な展開」に取り組む

細田工務店の今村民夫社長に『取り組み』を聞く 細田工務店<1906>(JQ)は、創業62年の老舗住宅企業。技術系社員の多い点を武器に、「注文住宅」、「分譲住宅」そして「リフォーム」の3事業を統合した「総合的な展開」に取り組んでいる。特に、建築から販売、アフターサービスまで社員が最初から最後まで一貫してお付き合いできる「工務店として一貫生産の強さ」を前面に出した展開。今3月期の営業利益は黒字転換、年3円復配する。今村民夫社長に取り組みを聞いた。

――ご出身は西の方ですか。

 【今村社長】 そうです。福岡県の出身です。大学は立教大学経済学部です。縁があって、昭和46年の卒業と同時にこの会社に入りました。営業畑を中心に今年で入社38年です。社長に就任して9年です。

――御社は1947年の創業ですから、会社の歴史は62年と老舗です。仮に、会社の歴史を20年程度に3区分しますと、事業としての歩みはどのようなものでしょうか。

 【今村社長】 そうですね、昭和40年代半ば頃までは「注文住宅と自社開発の分譲住宅」が中心でした。そこから昭和60年くらいまでは首都圏の拡大に伴い、「施工業者」として、デベロッパーの手がける分譲用住宅の「建設請負」を主力として展開しました。そして、現在では、郊外から再び都心回帰の中で、「総合的な展開」に力を入れています。

――総合的とは、具体的にはどのような展開ですか。

 【今村社長】 「注文住宅」と「分譲住宅」、そして「リフォーム」の3分野の事業を統合した展開です。従来は、それぞれの事業がタテ割り型で、横のつながりがなく、それぞれの事業の間で発生していたビジネスチャンスを獲得することができていませんでした。統合することでニーズを汲み取ることができます。人口の少子高齢化と、一方で住宅の長寿命化により新築住宅の量的拡大を望むことは出来ません。代わって、既存住宅の耐震強度や環境性能を高めるリフォーム需要や環境性能の高い住宅への建て替え需要が拡大の方向にあります。このため、当社では分譲住宅のモデルハウスを注文建築、リフォームのモデルハウスとしても活用し、分譲住宅のチラシにも注文建築やリフォームの内容を掲載することで、モデルハウス周辺の建て替え、リフォーム需要の開拓を図っています。

■社員の4割が技術系、土日には住宅販売の現場に設計マン派遣し顧客満足度高める

――御社の強みはどのようなところにありますか。また、その強さは、注力される総合的な展開においてどのような効果を発揮しますか。

 【今村社長】 当社は技術部門の社員の割合が約4割と高いことに加え、注文建築やリフォームの営業担当も建築士資格を保有する、もともと技術系の社員を充てておりますし、土日の住宅販売の現場には設計マンを派遣しております。このことにより、ご来場いただいたお客様の住宅に対するご質問や間取りへのご要請に対し、専門知識に裏付けされた正しい情報をご提供するとともに、お客様のニーズをその場で間取り図に表現するなどにより、お客様にご満足いただける体制を整えています。もちろん、建築も販売もアフターサービスも、社員が最初から最後までお付き合いできる、ここが、当社の一番の強さです。『工務店として直営一貫生産の強さ』です。

――従来型の大量方式ではなく手作りの味のようですね。

 【今村社長】 そうです。『ニーズの核心にふれる』、これが今年の最大のテーマです。いかに、お客様のニーズ、要求に応えて行くことができるか。これが、今後の住宅業界で、いちばん取り組むべきことです。

■木造住宅の長寿化やエコ住宅の開発に早くから取り組む

――木造住宅の長寿化やエコ住宅にも早くから開発を手がけられているようですが。

 【今村社長】 既に、平成6年には、建設省主催「新世代木造供給システム認定」を取得しました。国土交通省の推進する「住宅・建築物の省CO2推進モデル事業」にも採択されていますし、同省の「長期優良住宅先導的モデル事業」に採択されました。個人受注では、ニーズの高まる環境対応型住宅として、次世代省エネルギー基準に対応した「+FEEL」を前期から販売するとともに地中エネルギーを利用した自立循環型ハイブリッド住宅「エコジオス」を開発しました。センターキュービックコアのある家の概念を継承する新商品、<創造空間「軸」>を今年7月に発表し、10月5日より販売を開始いたしました。また、本社を中心に「家づくりセミナー」、「耐震診断セミナー」、「構造見学会」などお客様参加型のイベントを積極的に開催しています。

■今3月期は営業黒字に転換、年3円復配

――今期の業績はいかがですか。

 【今村社長】 今3月期は売上255億円(前期347億8000万円)と減収ですが、営業利益は11億5000万円(同162億1800万円の赤字)の見通しで黒字転換します。配当は前期に無配としましたが、今期は年3円を予定しています。

■趣味はマウンテンバイク、休日は60〜70キロをノンストップで走る

――ご趣味は自転車とお聞きしていますが。

 【今村社長】 そうです。昔から自転車は好きで、マウンテンバイクに乗っています。土日はノンストップで60〜70キロくらい走ります。

――趣味の範囲以上ですね。締めくくりに個人投資家の皆さんにメッセージをお願いします。

 【今村社長】 人口減少でマーケットは今後も厳しい状況が予想されますので、単に住宅会社ではだめだと思います。しっかりとした技術力、施工力、開発力をもち、業界のトップランナーの一員として長期優良住宅などの環境対応や構造強度といった住宅の基本性能の向上に取り組み、その上で、当社は工務店としての強みを発揮して、生き残りから、次は、特徴ある成長を目指します。皆様には、こうした考え方、理念を評価いただきたいと願っています。

――ありがとうございました。


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:20 | IRインタビュー
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