
新しいエンターテイメントソフトの創造を
最初に「MMV」のロゴができた。なぜMMVなのか、社内の誰がつくったのか、わからないという。その意味づけをしようと辞書を引き、「マーベラス」という形容詞に行き着いた。驚くべき、不思議な、奇跡的な、素晴らしい、最高の、という意味の単語だ。
もうひとつのMはミュージックとかメディア。Vはバイブレーション。新しい、素晴らしいソフトを創り、メディアや業界を揺るがすような存在になろうという意味が込められている。
中山晴喜社長は言う。「社名にこだわりはなかった。ただ、エンターテイメントは社名につけようと思っていた」。軽いノリでつけちゃったんだ、と聞こえなくもない。が、実際は違う。企業は名前ではなく、「何をやるか」が重要だという信念からだろう。
1997年に設立した。
音楽と映像とゲーム。この3つを融合させた、新しいエンターテイメントソフトの創造を目指した。
起業から最初の2〜3年は、とにかく転ばないように慎重にやっていた。打って出たのは4年目。業績が安定して、ちょっとやそっとではつぶれない、と自信が持てた時だ。
テレビアニメの取り扱い、ゲームソフト事業、ゲームセンター事業への参入など、次々に業務を拡大し、結果、4年目の売上高は一気に前年の3倍になった。2003年にはビクターインタラクティブソフトウエアを買収した。現在、同社はグループ年商100億円のうち約40億円を稼ぎ出す。決断はすべて成功だった。
2002年にジャスダックへ、2005年には東証2部へ上場した。
今後も、各セグメントで増収増益を図る。音楽映像事業では、メディアの多様化へいち早く対応するとともに、実写映画などの非アニメ作品を強化し、コンテンツを拡充していく。ゲーム事業では、ゲーム機メーカーの次世代機発売へ対応したソフトを開発、発売。2004年に設立した英国子会社を通じて、海外への販売も強化していく。アミューズメント事業は来期、三店舗の出店を計画している。
最後に中山社長は言った。「事業を選ぶ時の基準は、儲かるか、会社が大きくなるか、ではなく、当社がやるべきか、おもしろいか、が基準。だから、いくら儲かるといわれても、金融やパチスロ、アダルトには参入しない」。マネーゲームに狂奔する経営者とは違うらしい。

























