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2005年12月05日

ノア(3383・名セ)

noa.tabira.gif独自の事業モデルで「ビジネス創世記」

 ノア(3383・名セ)の社名は、旧約聖書の「創世記」に出てくる「ノアの方舟」から来ている。
 田平博志社長は「起業する時、『ビジネスで新しい世界を創造する』を理念に、半導体業界の中で類を見ないビジネスモデルを作ろうと思った」と言う。
 ロゴのデザインは船と舵をイメージしている。また、同社では社員を「クルー」と呼ぶ。船乗りのように、社員それぞれが役割を持って、ひとつの船で航海しているイメージだ。
 同社が扱っているのは半導体の製造設備や検査装置。事業セグメントは、新製品の販売、中古装置の売買、技術サポート事業の3本柱だ。
 新製品は、日本、アメリカ、イスラエルなどの、さまざまなメーカーの製品の代理店として輸入や販売を行なっている。
 その一方で中古装置を扱うのは、ふたつ理由がある。ひとつは、景気後退時でも取引先ユーザーにとって、必要な装置を安価に導入できるから。もうひとつは、逆に急激な増産が必要となった時には、新製品では間に合わない場合があり、そうした際には、中古装置を導入するほうが早いからだ。同社が他社と違う点は、市場から仕入れた中古装置をそのまま取引先へ流すだけではなく、カスタマイズやメンテナンスをして納入する点である。
 技術サポート事業は、設備導入から改造、メンテナンス、修理までさまざまなニーズに対応できる。サービス事業は製品販売ほど好不況の波に翻弄されにくく、一定の需要が必ずあるため、堅い収益が見込める。
 近年は家電、パソコン、AVなど、製品の流行りすたりの周期は速く、そこに採用される半導体の周期も短い。いわゆる「シリコンサイクル」は従来、4年といわれたが、今では2年で陳腐化する。さらに、好不況の波が激しく、設備投資のリスクヘッジが必要とされている。
 こうしたニーズに応える仕事ができないか、と田平社長が考えた末に誕生したのが、新製品・中古装置・技術サポートの3本柱という、独自のビジネスモデルだった。
 田平社長は芝浦工業大学を卒業後、一貫して半導体業界を歩み、メーカーや商社などで、製品知識、人脈づくり、海外メーカーとの交渉といった、さまざまな経験を積んだ。そうした中で、「ユーザーの多種多様なニーズへ、フレキシブルかつスピーディに応えたい。そのためには特定の会社の下にいてはできない」と考え、周りからの勧めもあって独立した。
 会社設立は2001年2月。5人で立ち上げた会社だった。今年9月に株式上場を果たし、現在、社員は66人となった。
 しかし田平社長は満足しているわけではない。「上場までは第一創世期であり、今までは、船をつくる段階、つまり、会社の基礎をつくる段階だった。これから本当の意味での他に類を見ない新しいビジネスモデルを創造するために大海原へ船出する。なるべく早くさらに上のステージも目指す」
 さらなる発展のため、いま新しいビジネスモデルを展開し始めている。海外戦略と既存事業とハイレベル技術者集団を融合した事業だ。
 海外事業は、これまで構築してきたビジネスモデルを、各地域のパートナーと組んで、アメリカ、台湾、中国、シンガポール、韓国でも展開していく。既存事業とハイレベル技術者集団を融合した事業は、古いラインのサポートや装置の改造・修理など多様化する客先(市場)のニーズに応えるための新規事業を早急に展開していきたいと考えている。


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 13:47 | 社名と企業戦略
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