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2008年02月19日

技術全般+客先企業の信頼に応えるパートナー、技術者派遣のパイオニア企業、アルトナー

アルトナー(2163・ジャスダック)

アルトナー社長様最初左向き.gif アルトナー(2163・ジャスダック)は1962(昭和37)年、「株式会社 大阪技術センター」として設立した。
 当初は設計会社としてスタートし、技術者派遣事業を行なうようになった。技術者派遣事業のパイオニアだ。

 特定派遣(技術者派遣)のスキームをつくったのは同社である。
 たとえば、設計などの上流工程、つまり、より高度なスキルを持つ技術者に特化した派遣であること。客先企業に技術面の提案などができること。
 新卒者・一般採用ともに、自社の技術者として雇用し、研修を行なったうえで、客先企業へ派遣する。
 そのため、研修力には定評があり、企業の人材研修を請け負うことも多い。また、社内の研修担当が大学で非常勤講師を務めたり、学会で論文発表することもあるほどだ。

 1998(平成10)年、「株式会社 アルトナー」(ARTNER)に社名変更。
 「Art」(技術全般)を追求し、クライアントの信頼に応える「Pertner」(パートナー)であり続ける、というコンセプトを社名にした。

 現在、おもな客先企業としては、電気機器業界向けが前期売上高実績の約半分と最も多い。家電、電気・電子部品向けの機械・電機電子・ソフト関連の設計開発業務が大きなウェイトを占めている。

●人材確保――ボリュームだけでなく、質も追求

 最近、少子化と団塊世代の大量退職で人材確保の難しさが指摘されている。
 企業の直接採用も進んでいるため、派遣業界では人材確保が大きな課題とされている。

 それに対し、同社は業界の老舗企業として、長年にわたる採用実績や、産学提携の実績など、大学との太いパイプがあり、優秀な人材を「安定供給」できる土壌がある。
 今年度も、例年に劣らない採用数を確保。昨年度は167人が入社、今年度も同水準の人員を確保する見込みだ。

 入社直後に研修を行ない、早い人で約1ヵ月、9割の人は約3ヵ月で派遣先に出る。派遣先では、「新卒者」的な位置づけとして迎える。
 また、派遣後も、追跡研修を行なったり、いったん社内に呼び戻して研修を実施するといったフォローも行なう。

 関口相三社長は言う。
「現在の事業規模を維持し、かつ、これまでと同様のペースで(10〜20%)成長を続けるために必要な採用数は確保済み。また、今後も確保できる基盤をすでに整備した」
 現在の社員数は728人。今後は新卒・一般採用 合わせて、毎年200〜250人のペースで、コンスタントに採用していく。
 さらに事業を発展するためには、年300〜500人の採用規模を想定している。

 また、同社の場合、ボリュームだけでなく、技術力など、人材の質を問われる。軽作業や単純労働などの派遣事業と異なる点だ。

 その対応として、多くの大学と産学連携で、若手技術者の教育ノウハウについて、情報交換や交流を行なっている。同社45年の歴史で培った、短期間で基礎技術を習得するノウハウがあるためだ。ノウハウは、時代の要請に応じて、常にブラッシュアップをしている。

●会社を継ぎ、就任時から上場計画を

 関口相三社長は、1964(昭和39)年生まれ。
 1983(昭和58)年、メイテック入社。この同業他社で5年間勉強した後、1988(昭和63)年、大阪技術センター(現 アルトナー)に入社した。
 2002(平成14)年、父親である故・関口優社長(前会長)の後を襲って社長就任。

「5年間、業界リーディングカンパニーであるメイテックの企業文化にひたっていたため、相対比較して、かなり違う当社の企業文化に、入社当初はとまどった」
と関口社長は振り返る。

 当時のメイテックは、新進気鋭の会社で、名証2部に上場したころ。飛ぶ鳥を落とす勢いだった。
 一方、アルトナーは事業が伸び悩んでいた時期で、企業文化は、「保守的」。
 会社を継ぐことよりも、まず、企業文化の違いに衝撃を受け、とまどいを感じた。
「同じ事業を行なっているのに、バックボーンその他で、企業文化や会社の雰囲気がこんなに違うのか」
というのが第一印象だったという。

 上場計画は、就任時からすぐに始めた。新社長として経営方針のひとつに盛り込んだ。2006年までを準備期間とし、当初計画どおり、2007年に上場した。

●業績は安定的に成長、中計発表へ

 今期2008年1月通期業績予想は、売上高50億4900万円(前年実績比18.7%増)、経常利益4億円(同38.5%増)、純利益2億1200万円(同41.2%増)の大幅な増収増益を見込んでいる。ここ数期、業績は右肩上がりで来ている。

 2008〜2012年の中期経営計画では、2012年に売上高倍増を目指す。
 また、現在上場しているのはジャスダック市場だが、次の市場にステップアップできるレベルの利益規模を目指すという。

 テーマは「ステップアップのための中期経営計画」。「業界環境の成長が鈍化しても、当社は継続的に10〜20%成長のできる体制をつくる」ことを標榜した。

 その施策の1点目は、技術力など、強いところをもっと伸ばすこと。
 2点目は、少子高齢化に対応できる、人材確保の手段を確立すること。
 現在、新卒者と中途採用の割合は9対1なのだが、今後は、第二新卒市場を重点的に狙い、一般採用枠で取り込む。現在、新卒者は売り手市場といわれるものの、離職率は高いため、狙い目だと見ている。

●経営の根源は「エンジニアの育成」

 関口社長は、
「経営理念の根源は、エンジニアの育成。当社の使命だと思っている」
と強調する。

 まずは、基礎教育。能力開発部という、教育専門の部門がある。
 さらに、派遣先のニーズに応じて最先端の実務ノウハウを積む。
 職域・階層ごとにリーダーを設定。リーダーが社内講師となり、毎週、研修を行なう。

「エンジニアが、エンジニアとして仕事していくのに必要な要件をそろえている会社にしたい。
 アルトナーで、エンジニアとしてのやりがいを見出せる要件をそろえ、かつ、事業を成立させる」

 同社に入社した場合、一生、エンジニアとして働くこともできるし、エンジニアをサポートするポジションに就くこともできる。2つの道が用意されている。


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:00 | 社名と企業戦略