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2007年12月21日

伊藤園の本庄八郎社長に「優先株」と「緑茶戦略」を聞く

伊藤園<2593>(東証1部)本庄八郎社長に聞く

hon01.jpg「日本で優先株が認知されることは間違いないとの思いで第1号として実施しました。配当は普通株の年38円に対し年48円です。12月10日から貸借銘柄にも採用されました」

2012年4月期に連結売上高5000億円目標

―東京証券取引所が今年9月3日に種類株市場を創設しました。御社はその第一号として「優先株」を上場され、まもなく5ヶ月ですが。

本庄社長
 優先株には議決権はありませんが、今4月期の配当は普通株の年38円を上回る年48円ですが、第一号ということで認知度がまだ低いという印象です。

―しかも12月10日から優先株が貸借銘柄に採用されましたが、異例の速さでは。

本庄社長
 そうですね、通常は早くて6ヶ月程度と聞いていますが、3ヶ月で採用となったことは取引所の優先株に対する前向きの姿勢だろうと思います。

―海外では優先株は利回りが高いことから個人投資家の間で人気のようです。今後、わが国でも増えると思われますが、第一号での反応はいかがですか。

本庄社長
 上場企業さんから当社のIR部署に問い合わせは多いようです。関心は強いですね。優先株の上場銘柄数が2ケタになるのは遠くないと思います。


7月の低温、8月の猛暑と気温差に振り回されたが
10月中間期は予定通り増収増益


―ところで、今年は猛暑でしたが、10月中間期(07年5〜10月)の特徴を教えて下さい。

伊藤園のホームページ本庄社長
 飲料業界は気温の影響を大きく受けますが、今年は7月の気温が低く8月は猛烈に暑く気温差の激しい夏でした。予想数字は常に上回るよう努力し実際これまでは予想を上回ってきましたが、中間期は予想通りの増収(9.5%)、増益(営業益3.8%)で、ちょっと残念です。7月の低温の影響と中国の食品問題の影響から野菜ジュースの減少(2.7%)が響きました。

―気温との関係をもう少し詳しくお願いします。

本庄社長
 数量ベースで申し上げますと5月は13.5%増、6月も9.1%増と出足は良かったのですが、7月は3.0%増まで伸び率が低下しました。8月は13.2%増と好調でしたが、7月の伸びの小さかったのが響きました。しかし、同じ期間の飲料市場全体の伸びと比べますと、業界の5月の伸び7%増、6月2%増、7月2%増、8月7%増に対し当社の伸びは業界平均より高い状況にあります。

―ということは御社のシェアが高くなっていることでしょうか。

本庄社長
 アップしています。今年1〜10月のデータですが当社の緑茶飲料のシェアは34%と前年(年間)に比べ2ポイントアップしています。これは過去最高のシェア、99年の36%にほぼ肩を並べるものです。


緑茶飲料の原料産地表示義務化で
『おーいお茶はいい畑から、国産茶葉100%』の戦略発揮


―緑茶飲料の競争は激しくなっているのでは。

本庄社長
 競争の激しくなることは緑茶市場が活性化しますので当社としては歓迎です。とくに、当社は今後さらに原料面の強さを発揮することができます。2007年10月より改正加工食品品質表示基準によって、緑茶飲料の原料産地表示が義務化され2年間の移行期間を設け09年10月より完全施行となります。当社は、「おーいお茶はいい畑から、国産茶葉100%」の戦略をいっそういっそう強化し取り組んでいきす。2005年には当社の荒茶(形を整える前の段階)取り扱いは2万557トンでしたが、2007年見込みでは2万2350トンと増加し、国内荒茶生産量の24%を占めることになります。

―2万2350トンの内、最終工程までの加工を必要としない飲料用(カン、ペットボトル入り)はどの程度ですか。

本庄社長
 8000トン強です。急須などで茶葉にお湯を注いで飲む場合は形を綺麗に整えなくてはいけませんが、飲料用ではすべての製造工程は必要ありませんから飲料用が増えるほどコストが下がります。

―荒茶の手当ての強さがあるのですね。

本庄社長
 そうです。鹿児島県曽於地区、宮崎県都城地区、長崎県西海地区、大分県臼杵・杵築地区など九州において遊休地の有効活用による大規模茶園開拓に取り組んできましたし、現在も取り組んでいますので原料調達面での優位性があります。お茶は静岡が圧倒的と思われているでしょうが、現在では荒茶生産量は静岡4万トン、九州約3万4000トンと遜色ないところまで来ています。
 とくに、畑に茶の実を植えてから収穫までには最低5年かかりますので早くから原料面に力を入れてきた強さが当社にはあります。日本にはなお休耕田などの遊休地が埼玉県の広さに匹敵する39万町歩ありますので、地方の雇用創出にも役立ちますので非続き茶畑への開拓を進めていきます。

―優先株の公募増資を実施されましたが。

本庄社長
 荒茶の工場を5工場建設します。この資金が約10億円、これまでタリーズ本社の入っていたビルの家賃が大幅値上げを要求されましたので、探していたところ希望の物件がありましたのでビル購入資金に18億5500万円などに充当するためです。

―中期計画についてお願いします。

本庄社長
 2012年4月期に連結売上高5000億円、ブランド育成として1000万ケース超の年間販売ブランドを5つにする、ROA10%、1株利益を普通株で160円、優先株で175円、配当性向40%です。





提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:33 | IRインタビュー
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