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2016年07月20日

イワキの岩城慶太郎副社長に聞く

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イワキ<8095>(東1・1000株)

■取引先の課題解決に向けてあらゆる情報・機能を提供する、「策揃え」へビジネスモデルを転換

――2025年へ向け、中長期ビジョンのVision『i―111』を推進中ですが、基本戦略の一つに、『策揃え』企業になる、と打ち出されています。目を引く言葉ですが、どのような戦略ですか。

 【岩城副社長】 商社にとって、「品揃え」で取引先に満足してもらうことは大切な使命です。当社もこれまでは、「品揃え」をビジネスモデルとしてやってきましたが、創業100年を越えたことを契機に、取引先の課題解決に向けてあらゆる情報・機能を提供する、「策揃え」へビジネスモデルを転換、お取引先のニーズにワンストップで応える体制を構築し強化し当社グループの成長を目指すという考えです。「品揃え」というと、自分基点の意識となって、取引先ニーズの視点が欠けます。とくに、競争と社会変化の激しい今日、取引先の課題解決をする「技」を提供していくことこそが当社グループの使命であり、社歴100年を越え、さらに成長を目指すには、「品揃え」から、「策揃え」へ積極果敢にビジネスモデルの転換を図っていきます。中長期ビジョン策定の過程では、基本戦略に「ワンストップで提供」ということも考えましたが、ワンストップは多く使われていますし、100年越えの当社には、「策揃え」の言葉がピッタリだと判断しました。

――中長期ビジョンの中で、もう一点、数値目標として、「ROIC10%」の達成を掲げておられますが、通常、使われる数値は、ROEが多いと思いますが、なぜ、「ROIC」ですか。

 【岩城副社長】 私は、外資系コンサルタント会社出身ですが、その頃から企業経営の判断にROIC(投下資本利益率)の重要性を強調してきました。ROE(株主資本利益率)は、単一的な事業で規模の大きい企業には適していますが、中堅企業や事業数の多い企業にはROICで判断するのが適しています。当社グループは細かく分けると約20のビジネスを展開しています。ROEのような全体的な捉え方だと、個々の取引先との取引内容がどうなっているかを把握することができません。ROICであれば取引先ごとに売掛債権や買掛債務を把握することが可能で、しかも共通の物差しとして使うことができ公平です。先ほど説明しました、「品揃え」から、「策揃え」戦略にも通じるものです。

――中長期ビジョンの概要をお願いします。

 【岩城副社長】 創業111年を迎える2025年11月期へ向け、中長期ビジョンを今年1月に策定しました。スローガンは、Vision 「i―111」です。同時に中長期ビジョンを達成するための具体的計画を明確化することを目的に2016年11月期から18年11月期までの3カ年の新中期経営計画も同時に策定しています。スローガンの、「i」は、社名の頭文字を示すだけでなく、次の4つの基本理念を含んでいます。<1>Intelligence(取引先の課題を深く洞察・理解し付加価値のある解決策を提供する)、<2>Innovative(革新的なアイディアや技術に基づくビジネスモデルを通じてナンバーワン事業を創出する)、<3>International(国内で培ってきた事業ノウハウを積極的に海外市場に展開する)、<4>Investment(投下資本利益率を意識した上で機動的な経営資源の最適配分・投入を行う)という内容です。また、「111」は、創業111年を迎える2025年11月期に向けたビジョンであることを示しています。

――111という数字が印象的です。

 【岩城副社長】 そうです、111を意識したものです。定性的ターゲットとしての『111』は、創業111周年(2025年11月期)になっても、『100年超』の老舗企業としての企業文化や価値観を共有しながら、『1つのチーム』として一体感をもって、Customer『1st』を貫きます。一方、定量的ターゲットとしての『111』は、創業111周年までに、『連結売上1000億円』、『No1マーケットシエア』、ROIC『10.0%』を達成することを掲げています。

――足元の業績と中期経営計画の目標をお願いします。

 【岩城副社長】 健康食品原料はインバウンド需要が落ち着いてきたことやヒット商品の一巡などから芳しくありませんが、ジェネリック医薬品と同原料が引き続き好調で2016年11月期・第2四半期は前年同期比で減収減益でしたが従来予想は大きく上回りました。とくに、営業利益は1月14日に公表した1億3000万円を上回り3億3100万円(前年同期比16.8%減益)となりました。通期では売上1.0%増の560億円、営業利益51.9%増の8億5000万円、1株利益13.3円、配当は年6円の予定です。中期経営計画で18年11月期に売上600億円、営業利益10億円の見通しです。

――ありがとうございました。


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:07 | IRインタビュー