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2015年11月05日

翻訳センターの東郁男代表取締役社長に今後の戦略を聞く

■フルライン ランゲージサービスを提供、世界のトップ10へ〜第三次中計スタート

 産業翻訳業界で最初の上場企業「翻訳センター(翻訳C)<2483>(JQS)」の前期連結業績は、コアビジネスである翻訳事業が産業翻訳中心に好調に推移し、過去最高業績を更新、第二次中計の最終年を飾り、アジア圏売上高bP、世界ランク12位と実力を示した。今期から第三次中計がスタートし、顧客満足度の向上を視野に、生産性アップ、グループ内シナジーなどで収益力を強化し、翻訳業で世界トップ10入りに挑戦する。第三次中計(2018年3月期)の数値目標は、売上高110億円、営業利益7.5億円、純利益4.5億円、主要経営指標は、営業利益率8%(中長期目標)、ROE10%以上を掲げている。

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■第二次中計、事業領域拡大・専門性特化・各部間連携の進化等に成果

――この3年間を総括し、成果と課題を挙げれば・・・

【東社長】:実施した重点策は、(1)ISSグループの子会社化による事業の拡大、(2)「パナシア」設立など専門分野の強化、(3)言葉に関する「総合サービスを提供できる体制」の構築の3点であった。
その成果を一言でいえば、「業容の大きな変化」でしょう。ISSグループを子会社化したことで事業領域が大きく拡がり、通訳、人材派遣・紹介、コンベンション(国際会議企画・運営)、通訳者・翻訳者育成などの事業が加わり、事業領域が一気に拡大したことが大きい。
加えて、コア事業(売上シェア70%)である翻訳事業の4分野、特に、特許分野では企業の海外特許取得をサポートする「外国特許出願支援」、医薬分野では新薬申請書類を作成する「メディカルライティング」など、各子会社が専門性を磨き、高付加価値サービスの提供が可能になった。

――社内コミュニケ進化、成長を加速 〜顧客の課題解決で「言葉の総合サプライヤー」に

【東社長】:通訳事業では、翻訳事業との連携で即応できるメリットばかりでなく、事業間での顧客紹介を通じて、それぞれの専門的立場から新しいニーズ、より適切で高度な提案を見出すことも多くなっている。
特許や医薬分野では、外国出願支援サービスやメディカルライティングなど翻訳案件に先立つドキュメント作成へとサービス領域を広げ、各案件での「川上から川下まで一連のサービスをトータルに提供」することで、それぞれの専門を活かした連係プレーによる相乗効果を生み、「顧客が直面する言葉に関する課題」を解決する「外国語ビジネスの総合サプライヤー」の位置付けを得た。
これらの経験は、当社グループ内の各事業間のコミュニケーションの進化であり、新たなビジネスチャンスにも繋がる大成果だと思う。

■業務効率化による収益力強化が課題

――それでは課題は何ですか

【東社長】:二次中計では制作体制強化のためにシステム強化し、優秀な人材を確保し一部で成果が見えるが、二次中計で目標とした数値は未達成に終わった。特に、増員に伴う人件費増などが吸収できなかった。業務効率化による収益力強化がこの三次中計での課題だ。

■「成長力の基本は現場に」〜異部署間のシナジー推進、領域拡大に挑戦

――第三次中計の重点施策について

【東社長】:重点施策として3つのテーマに取り組む。(1)分野特化戦略の推進、(2)生産性の向上、(3)グループシナジーの最大化の実践だ。
1)第二次中計の成果を踏まえ、分野特化型サービスの提供を強化する。翻訳では地域別の営業体制から、特許、医薬、工業・ローカライゼーション、金融・法務の4つの専門分野に特化した組織に変更。顧客ニーズの多様化対応策として、各分野・ドキュメントの特性に応じた分化型マーケティング活動で顧客満足度アップ、市場シェア拡大をはかる。
2)業務効率の改善に向け、ビジネスプロセスの最適化を進める。ICTを積極的に駆使し、蓄積している情報資産の活用と業務フロー改善で、専門性の高度化、生産性向上を図り、加えて、個人能力が最大限発揮できるような人事制度などの環境整備で業務運営の効率化を進める。
3)ニーズの広がりと多様性に応じた新規事業開発とサービス拡充を進め、市場開拓に取り組む。フルラインのランゲージサービスを展開し、顧客ヒヤリングで得た情報を精査して対応を熟慮決定する。各事業間の異なる情報の中にニーズ、販路拡大チャンスがあるという成果を踏まえ、「成長力向上の基本は現場にある」ことを重視し、異事業間シナジー推進による、事業領域の拡大に挑戦する。

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■目標必達で世界トップ10入り挑戦〜主力翻訳事業チャンス、安定成長医薬・工業セクター重視

――新事業コンベンションの実績が注目される。重視するセグメントは

【東社長】:ビジネスチャンスが多く、安定成長する医薬の他、工業セクターの電気・自動車・IT通信・エネルギーで専門性を高めたい。
コンベンション事業は一つの会議受注で、会議時の通訳、会議資料の翻訳、会議参加者の観光案内通訳に至るまで、関連ビジネスの領域が広い。今年は実績含め50件を受注し、16・17年も「第40回国際外科学会世界総会(ICS2016)」など既に11件を受注しており、売上への寄与が見込まれる。昨今、コンベンション開催については国も積極的であるため成長事業として期待している。

――最後に、重視する経営指標とグローバル ランキングについて

【東社長】:ROEを重視したい。そのためにすべての業務で作業の効率化を図り、特に翻訳業務のICT化で品質の向上と効率向上を図り、収益性を高めたい。アジアにおける売上高第一位を維持し、三次中計目標必達で世界トップ10入りに挑戦する。

有難うございました。

【株式投資情報】こちらにも掲載しております。
http://kabu-ir.com/article/429131072.html
http://media-ir.com/news/?p=13250


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:42 | IRインタビュー