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2006年10月30日

「SMO」=医薬品開発の臨床試験をサポートするサイトサポート・インスティテュート

smoyasudap.gifサイトサポート・
インスティテュート
(2386・東マ)


 サイトサポート・インスティテュート(2386・東マ)はSMO事業を行なっている。
 SMOとは何か?「サイト・マネジメント・オーガニゼーション」の略で、医薬品の「治験施設支援機関」のことだ。
 治験とは、製薬会社が新しい医薬品を開発・商品化する際に、病院等に依頼してその有効性や安全性の試験を行なうこと。
 同意を得た患者へ投薬を行ない、その経過などを記録していくわけだが、被験者の募集から、インフォームドコンセント(説明と同意)、投薬の内容やその経過・結果の記録など、多岐にわたる業務が必要になる。
 たとえば記録ひとつ取っても、規定の症例報告書への記入はかなり繁多な作業で、忙しい医師や看護師ではなかなか時間が取りにくい。そこをSMOが支援する。

■日本の医療に貢献

 SMOのサポートで臨床試験はスムーズ化され、より早く、より良い新薬開発が促される。ひいては、日本人の生活・医療の質の向上に貢献しているわけだ。
「新薬開発の促進により、患者さんがより良い、新しい治療を受けられるようになる。当社の行なっている事業は社会的意義が大きい」
と安田利正社長は説明する。

 日本の医薬品市場は6兆円規模であり、SMOの市場規模は400億円規模。SMOのニーズは高まる一方で、当面の成長率は年率10%以上といわれる。

 もちろん、社会的貢献と同時に、企業としての収益も重視している。
 同社は1999年に医療事務のコンピュータシステムの販売を行なう「メディケア・システム」として設立した。
 2000年にSMO事業へ参入。2001年に本格化、専業化するとともに、現在の社名に変更した。
 社名の「サイト」は医療機関(病院・診療所)を指し、同社の事業である「医療機関の臨床試験をサポートする」というところから来ている。

 最大の特徴は、CRC(治験コーディネーター)とSMA(治験事務局担当者)の両方の業務をトータルで受託できることだ。
 加えて、同社のCRCは医療の有資格者で、クオリティの高いサービスを提供できる。
 また、この業界ではローカルな小規模事業者がほとんどだが、同社は全国展開の強みがある。
 一方で、各地域の中核病院を中心とした治験ネットワークに参画しているため、効率的な治験ができる。
 SMOとしては後発であったが、規模と質の両方で、一挙にトップとの差を詰めたという。

■業績は今年度V字回復、黒転

 しかし、その急激な拡大路線の反動もあって、昨年度は、前年比増収を確保したが、経常・純損益は損失となった。

 そこで今年の初めから、安田社長が中心となってテコ入れを図った。

 安田社長は1948年生まれの58歳。京都大学法学部を卒業後、伊藤忠商事(8001)に入社し、法務や建設畑を歩いてきた。1998年に医薬品開発業務受託機関のシミック(2309)に入社し、この業界に入った。

 今年1月、サイトサポート・インスティテュートに顧問として入社し、業務や経費の内容を分析し、施策を打ち出した。
 営業推進部で受注を活発化するとともに、症例の獲得率を高めて売上増に結びつける。
 同時に、間接販売費の圧縮、管理部門の縮小を行ない、コスト削減に努めた。
 そのため、6月に社長就任した時にはすでにその成果が表れ始めていた。第1四半期(4〜6月)の業績は、売上高は前年同期比3割以上の増収、経常・純利益はともに黒字転換となった。
 2007年3月期は黒字回復が見込まれている。

「早期に業績回復の見通しが立った」と安田社長。
「受注とのバランスを欠いた社員の採用や、新規事業の拡大などで、コストが膨らんでしまっていた。原因はハッキリしていたので、それに対応したコスト適正化の手を打ってきた。その施策が効いてきている」

 9月中間業績予想は上方修正した。通期予想は売上高26億円、経常利益1億0500万円、純利益5500万円としているが、これも上方修正する可能性が高いと思われる。

 では、その先の目標は?
「製薬メーカーと医療機関の両方から、パートナーとして選ばれる企業になること。製薬企業、医療機関、SMOの三者がウィン・ウィンの関係になることだ」
と安田社長は言う。

 業界の拡大に伴い、SMO業者が増加して、過当競争になりがちだ。過度の競争は、自らの地位を貶めることになるのではないかと憂慮する。
 究極のミッションは、「日本人にとって、より良い治療、薬、医療機器ができるようサポートすること」。
 そして「日本のライフサイエンスの発展に貢献すること」だ。
 SMOの社会的な地位を高めたい。そのためにも、シェアを拡大してリーディングカンパニーの地位を目指す。



提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:20 | 社名と企業戦略