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2006年09月15日

「スタッフ、ストラテジー、ソリューションをプール」
するエスプール

spoolurakami.gifエスプール(2471・HC)

 S−POOL(エスプール、2471・HC)の社名には、ふたつの意味がある。
 ひとつは、スタッフ、ストラテジー、ソリューションなどの「S」をプールして(蓄えて)、客先企業に活用してもらうという、事業内容を表している。
 もうひとつは、英単語の「spool」、つまり、糸巻き、中心という意味で、人材のチカラを引き出す、客先企業の仕事の中心になる、という願いを込めている。
 浦上壮平・代表取締役会長兼社長が起業したのは、「若い人に働く場とチャンスを与えたい」という動機と、「従来にない人材派遣・アウトソーシング企業を立ち上げよう」という発想からだった。
 創立は1999年12月。人材派遣・アウトソーシング事業者としては後発である。そのため、先行の同業他社との差別化を図る必要もあった。

●成果や効率を追求する独自のシステム

 最大の特徴は、作業系と営業系に特化しており、かつ成果や効率を追求する独自のシステムだ。

 作業系は物流センターやコールセンター、事務センターの伝票処理などだ。複数の派遣登録者に自社の社員をつけてグループで派遣する。社員がOJTしながら仕事を行なえるうえ、派遣社員の孤独感をなくせる。
 当初は時給制とし、作業に慣れて仕事が捗るようになってきたところで客先企業にピースレートを提案する。たとえば伝票なら1枚いくら、といったレートである。これにより、客先企業にとっても派遣登録者にとっても仕事の効率化につながり、同社にとっては粗利が上がる。3者にメリットが出るシステムだ。

 営業系は、クレジットカードの販促、ヤフーBBをはじめとしたインターネット会員の勧誘、携帯電話の販売支援など。時給制と、出来高に応じた歩合制を取り入れている。内容はアウトソーシングに近いが、労働者保護の観点から派遣契約としている。

●若い人が働く場をつくる

 もうひとつの特徴は、派遣登録者のほとんどを20歳代の若年層が占める点だ。
 募集対象として想定しているのはフリーターや学生で、実際、現在の登録者の約8割を占める。
 浦上社長が以前在籍した家庭教師派遣会社の知人から、いったんフリーターになると、やる気や能力があっても、責任ある仕事をまかされるチャンスは来ないと聞いた。「彼らが働く場をつくりたい。若い人にモチベーションを与える仕事をさせたいと思った」と浦上社長は言う。

 気楽に応募できるように、「1日でもOK」「簡単な仕事」と情報誌やインターネット上で募集する。全国24支店合わせて毎月2000〜3000人の新規登録がある。
 ただ、応募者の中には「仕事感」が弱く、服装や身だしなみなど、社会人としての基本から教えなければならない人も多いそうだ。そこで、「たとえアルバイトでも、仕事をしてお金をもらう以上はプロだ」とまずは意識づけをする。

 現在の累計登録者は10万人以上、月間4000人が継続的に仕事をしている。社員は180人で、うち82人はたたき上げだ。管理能力や営業力を買われて派遣登録者から正社員に抜てきされた人も多い。

●「トリプル・ワン・ビジョン」で売上高100億円超目指す

 最近は景気回復で正社員が増えており、派遣各社は人材の確保が困難になっていると伝えられる。が、同社の登録単価(登録者1人あたりの募集等にかかるコスト)は上がっていない。対象が短期雇用・単純作業市場のためだ。
 まずは1カ月働いてみてくださいと募集をかけ、良かったらもう1カ月続けてもらい、また良ければもう1カ月…、という方式を取っている。
 長期雇用の前提で募集をかけるとどうしても時給が高騰しがちだが、それを防ぐとともに、登録者にとっても応募しやすく働きやすいというメリットがある。
「派遣にしろアウトソーシングにしろニーズはいろいろあるので、市場も人材の確保も、ウイングを広げていく」と浦上社長。新しい業種にも参入したいと意欲的だ。

 同社では中期計画『トリプル・ワン・ビジョン』として「業界bPの給与水準を獲得し、生き生きと誇りをもって働く社員」、「日本bPのビジネスパートナー」、「5年以内にグループ売上高100億円超」を目指している。



提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:14 | 社名と企業戦略