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2011年11月17日

ティー・ワイ・オー:吉田博昭社長に『次世代広告制作会社』の展望を聞く

 インターネットなど新しい媒体の登場、企業のグローバル展開などに伴い「広告市場」を取り巻く環境は大きく変化している。テレビCM制作を主力とするティー・ワイ・オー<4358>(JQS)は、変化をチャンスと捉え、プロの「次世代広告制作会社」として飛躍を期している。同社の吉田博昭社長に次世代への取組を聞いた。

ティー・ワイ・オー:吉田博昭社長に『次世代広告制作会社』の展望を聞く

TYOのホームページ:http://group.tyo.jp/

★『次世代広告制作会社』として基盤さらに強化、飛躍期す

―中期経営計画を拝見しますと、最初のページに「次世代の広告制作会社」とあります。次世代とは、どのようなイメージでしょうか。

 【吉田社長】 「次世代」という言葉は、当然、「旧世代」に対するものです。広告市場はテレビ、新聞のマスメディア媒体を中心に伸びてきました。現在ではインターネットなどの登場で媒体が多様化していることがあります。一方、広告主との関係も、かつては一方通行的なところがありましたが、長い歩みの中で広告主も広告のことを熟知され、プロ同士の関係となっています。とくに、最近では、広告主側からムダをなくし効率を求める傾向が強くなっています。このように、広告市場を取り巻く環境が変わってきているということで「次世代」と強調しています。

――広告市場において、「制作」は、どのような位置づけですか。

 【吉田社長】 広告市場は、「広告代理店」と、われわれのような「制作会社」から成っています。たとえて言えば、不動産会社とハウスメーカーのような関係です。土地など不動産を売買する業態と住宅を設計して建築するハウスメーカーとは違います。不動産売買では、売上規模は大きい反面、バブル崩壊後に不動産価格が大きく下がったことに現れているように価格変動のリスクも大きいのです。住宅もバブル崩壊の影響は受けましたが、不動産に比べると非常に小さいものです。同じように、広告媒体の取引きに比べると制作分野の規模は小さいものの、景気の影響を受け難く安定しています。

――「景気」との関係について、もう少し、お願いします。

 【吉田社長】 広告を打とうとする企業は、常に、その時代において勢いがあり意欲のある企業です。つまり、「特定の企業」ではなく、「意欲のある企業」が広告主となります。ビール、自動車などのように定番的な業種や企業もありますが、基本的には常にその時代において元気があり意欲のある企業が入れ替わり登場します。最近では携帯ゲームなどを手掛ける企業のテレビCM制作も、たとえば年間100本作るほどに増えています。

――市場規模はどのくらいですか。

 【吉田社長】 昨年のテレビCM広告費は約1兆7321億円です。そのうち約9割が媒体費で、残り約1割の1900億円が制作費です。媒体費は年々、減少していますが、制作費はそれほど変わっていません。

――制作分野の会社数はどのような状況ですか。

 【吉田社長】 テレビCMにおいては、大体100社程度あると言われています。その中で、当社を含む業界大手3社に集中する傾向が強くなっています。

――制作は難しいということですか。

 【吉田社長】 テレビCM制作の参入障壁は、相当に高いと思います。簡単には参入できません。制作に当っては映像テクニック、演出、知識などに加え、「感性」が大切な要素です。こうしたものは一朝一夕では蓄積できません。だからといって、優れた能力のある人であったとしても、独立して簡単にできるかといえば無理です。ターゲットはテレビCMを見る消費者であっても、ビジネスの相手は企業です。納期などの契約、信用など組織としての機能がなくては成り立たない、「BtoB」(企業対企業)のビジネスです。個人では限界があります。

★優秀なクリエイターと強いブランド力が武器

――御社では、クリエイター(制作者)と、企業としての立場はどのように両立されていますか。

 【吉田社長】 グループ従業員のうちクリエイターは約8割を占めています。クリエイターひとりひとりの個性、創意工夫の能力が当社の強さです。ただ、個人の才能は重要ですが、それ以上に広告は経済活動の一部であることが分かっていないといけません。個人の才能が優先する前に、まず「広告宣伝ありき」でなくてはいけません。このことを浸透させていくことが私の社長としての大きい役目です。一方、広告主との関係においては、テレビCMでは、『TYOプロダクションズ』、『モンスター』、『エムワンプロダクション』、『CampKAZ』、『サッソ・フィルムズ』という5つのブランドを持ち、それぞれオフィスは別々で運営しています。それによって、情報漏れを防ぎユーザーの信頼を高めブランド力を強くする戦略を採っています。

★「新広告主獲得」「クロスセル」「海外展開」の中期経営計画推進

――前7月期の業績と中期経営計画での業績見通しをお願いします。

 【吉田社長】 エンターテイメント分野を売却しテレビCMを中心とした広告制作事業に特化したことで、売上は226億4200万円と14.5%減少しましたが、営業利益は30.9%増の12億1300万円となりました。今後、「新広告主の獲得」、「クロスセル」、「海外展開」の強化に取組んでいきます。クロスセルにおいては、既に、Webについては年間30億円規模の制作実績を持っています。海外展開については、中国での日系広告主の旺盛な需要と獲得案件の急増に対応するため今年9月に中国子会社を強化することを決定しています。中近東においても日系広告主案件の獲得が実現しています。3ヵ年計画の最終年度の2014年7月期には売上280億円、営業利益18億円を計画しています。業績達成の目処がついた段階で復配したいと思っています。

――ありがとうございました。

>>ティー・ワイ・オーのMedia−IR企業情報


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 12:53 | IRインタビュー