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2010年10月31日

メルテックスの岩城慶太郎社長に経営への思いを聞く

■メルテックスの岩城慶太郎社長に聞く

 岩城慶太郎社長は、昨年8月にイワキからメルテックス<4105>(JQS)社長に就任。イワキ創業者、祖父の熱い思いを胸に秘める一方で、経営コンサルタントの経験から合理的で甘えのない経営も進める。「従業員のいきいきと働いている姿を見るのがいちばん楽しく嬉しい」という岩城慶太郎社長に経営への思いを聞いた。

メルテックスの岩城慶太郎社長に経営への思いを聞く

■『経営コンサルト経験の理論』と『創業者一族の熱い思い』で「ROIC10%台」目指す

――昨年8月に社長に就任されました。少し、経歴をお願いします。

 【岩城社長】 昭和52年11月生まれで満33歳です。慶應義塾大学総合政策学部を卒業した後、経営コンサルティング会社で3年間従していました。その後、平成17年4月から社で取締役医薬品部門長などを務め、昨年8月に当社の社長に就任しました。

――経営コンサルタントとは、すごいですね。

 【岩城社長】 私には2つの側面があると思っています。1つは、経営コンサルタントとしての合理的・論理的な面です。決して、理にそぐわないことは進めない。決して、経営が甘くなってはいけない、という強い信念があります。経営コンサルタントの仕事に就いていたのですから当然といえば当然です。しかし同時に、ウエットなところも色濃く持っています。8年前他界した祖父に、当時療養していた病室で「キミは当社に入ってヤル気はあるのか。ヤル気があるのなら中途半端な気持ちではだめだ。(イワキ・グループには)従業員は1000人いる、家族を入れると4000人の生活を背負わなければならない。その覚悟はあるか」と言われました。理論だけでは処することのできない創業者一族としての「思い」であり「責任感」の部分です。イワキから当社に移って、まだ約1年2カ月です。経営者にとって大切な「理論」と、「思い」の両面を心がけて経営に当たっています。

――御社は電子工業薬品、表面処理薬品(めっき用)、化学機器の製造販売、という事業を手がけておられます。一般には、やや分かり難い分野です。

 【岩城社長】 わかり難い分野ですが、実は非常に身近な技術なのです。表面処理は古くからあるもので日本では1400年前に奈良の大仏にも使われたといわれています。当社は、1961年に日本で初めて「プラスチック」にめっきする技術を紹介して以来、表面処理技術分野において常に新しい技術の開発に努めています。皆さんは、表面処理といえば、装飾品などをイメージされると思います。もちろん、それも代表的で身近なものです。そのほかにも、最先端分野において表面処理は縁の下の力持ちのように大いに貢献しています。表面処理技術がないと携帯電話や自動車は動きません。もしかしたら、電気も消えてしまいます。実は、エレクトロニクス産業を支えている重要な技術なのです。
当社の主要製品は、こうしたエレクトロニクス産業むけの表面処理薬品と設備装置です。以前は薬品事業7割、設備装置事業3割でしたが、現在では薬品事業9割、設備装置事業1割となっています。

――御社の「魅力」はどのようなところでしょうか。

 【岩城社長】 社員の80〜90%が技術者であり、その技術者達が走り回ってお客様の課題を解決することが特徴です。調剤薬局に例えれば、調剤された薬を薬剤師さんが患者さんの自宅まで届けて飲み方や効能・副作用を説明する訪問投薬のようなスタイルです。表面処理技術は、実に多種多様です。お客様のニーズを細かく聞き、めっき処理をする素材にあわせ、薬品・装置・温度や電流を現場で調整しながら作り上げていく。職人的な側面、たとえば、料理人のサジ加減のような微妙な技術サービスを提供することで、お客様から信頼と評価をいただいていると考えています。

――業績についてお願いします。

 【岩城社長】 リーマンショックの影響は強く受けました。瞬間的には2009年2月が最悪で、仕事が3割程度になっていました。私はまさにその時、2009年3月に副社長として当社に赴任し、固定資産の売却や従業員2割削減などの構造改革を行いました。結果、損益分岐点売上を約60億円から約50億円程度の水準まで下げ、売上も従来の8割〜9割まで取り戻すことができました。2011年5月期の第1四半期(6〜8月)では、売上前年同期比19.3%増の20億1200万円、営業利益同比3.3倍の1億9700万円となりました。今5月通期では売上18.2%増の84億2000万円、営業利益2.1倍の7億8000万円、1株利益78.9円の見通しです。配当は年16円の予定です。

――株主の異動があったようですが。

 【岩城社長】 アメリカの「イーアイ・リクィテーション」の保有株が動きました。イーアイ社とは創業時から50年近い資本・業務提携関係にありました。しかし近年は、お互いに目指す方向が違い始めるようになり、来年12月に提携関係を解消することになりました。イーアイが保有している株式(保有比率16.34%で第2位の株主だった)を当社が市場において自己株式取得によって取得した結果、10月14日付けでイワキの議決権比率が34.42%から41.14%となって、当社はイワキの連結子会社に該当することになりました。

――締めくくりに今後の目標をお願いします。

 【岩城社長】 「コア技術・製品群の育成」、「グローバル化」、「生産体制の再構築」、「業務・財務効率向上」、「魅力ある会社づくり」を中期の主要施策に掲げ、2013年に売上100億円、ROIC(投下資本利益率)10.3%(前期3.8%)を目標としています。

――ありがとうございました。


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 10:37 | 明るい未来へ向けて