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2010年10月06日

ウェッジHD:田代宗雄社長に『タイにおけるファイナンス事業』を聞く

■タイの株式市場に上場しているファイナンス会社「グループリース」を連結子会社

 ウェッジホールディングス<2388>(大ヘ)は、経済成長の続くタイにおいて、庶民の足として需要拡大が続く「オートバイ」に特化したリースを2009年7月から手がけている。タイの株式市場に上場しているファイナンス会社「グループリース」を連結子会社とした。早くも、連結会社の寄与で同社の2010年9月期は営業利益6.1倍の8億4000万円と大幅な伸びとなる。田代宗雄社長にタイにおけるファイナンス事業を聞いた。

ウェッジHD:田代宗雄社長に『タイにおけるファイナンス事業』を聞く

――今回は、タイ国でのファイナンス事業についてお聞かせ下さい。

 【田代社長】 2009年9月に第三者割当増資により「APFグループ」が当社の筆頭株主となりました。この時に、私は、ウェッジホールディングスの社長に就任しました。APFグループは東南アジアを基盤とする投資グループで、1997年のタイ王国におけるバーツ危機を契機に、東南アジアで不動産・企業への投資事業を拡大し基盤を確立しました。東南アジア各国で本来の価値よりも価格が下がっている資産に対するバリュー投資を通じて成長をはかることを事業の目的としています。こうした流れの中で、2009年7月にタイ株式市場1部に上場しているファイナンス会社、「グループリース」を当社の連結子会社に加え、新たにファイナンス事業に参入しました。

――どのようなファイナンスですか。

 【田代社長】 連結子会社となった、「グループリース」は、タイの首都バンコクを中心にオートバイリースを専門に手がけています。

――なぜタイで、なぜオートバイですか。

 【田代社長】 背景としてタイ経済の基調が拡大の方向にあることです。今年3月から続いたデモは5月に一部の暴徒化により混乱しましたが、現在は沈静化しています。観光業の一部に影響は残っているものの、総じて経済見通しは堅調です。タイ財務省は2010年のGDP成長見通しを7月に年4.5%から5.5%、その後8月に7%へとさらに上方修正しています。経済の成長に伴い庶民の所得も増え、庶民の足が自転車からバイクへと移っています。日本でホンダのスーパーカブが庶民の間に広がった昭和30年代後半から昭和40年頃と非常によく似た状況です。タイではバイクのタクシーも走っているほどです。バイク購入の主な顧客は若年層を中心とした一般ユーザーとオートバイタクシー事業を営む中小自営業者です。一般的なリース契約期間は約23ヶ月です。貸付金利については日本国内に比べると高いものです。経済成長の続くタイにおいては、それほど高いとはいえません。

――若年層中心で、しかも、高い金利では回収のリスクが高いのではありませんか。

 【田代社長】 オートバイ本体の価格が高いとリスクは予想されます。しかし、タイにおけるオートバイ価格は日本とほぼ同じ1台10万円程度です。このため、月々の返済額はそれほど大きくはありません。経済成長と所得増加でカバーできる範囲内です。しかも、料金滞納顧客を4段階にカテゴライズし、各々のレベルで最適な回収行動を行うことによって、低い貸倒率を実現しています。もちろん、リース期間中の名義は「グループリース」に帰属し、もし、滞ったら中古市場で売却します。

■グループリースとオートバイオークション事業における協業

――今後、タイでのオートバイリースはどのような展開をお考えですか。

 【田代社長】 オートバイリースに特化することで高い収益性を上げています。今後も同様の展開で行く予定です。ただ、地域的なターゲットということでは、現在のバンコク中心から、これからはバンコクから100キロメートル圏にエリアを拡大し、とくに東北部の工業都市への営業展開を積極的に図っていきます。また、今年3月にタイ国内において、自動車オークション事業でシェア1位を誇る「アップルインターナショナル」(東証マザーズ上場)と資本業務提携しました。グループリースとオートバイオークション事業における協業を図って参ります。

――グループリースの業績はどのような成績ですか。併せて、御社の業績見通しもお願いします。

 【田代社長】 決算は、当社本体は9月期、グループリースは12月期決算です。グループリースの今12月期の第2四半期(1〜6月)は、平均レート1バーツ=2.73円で換算して売上11億100万円(前年同期11億1000万円)、税引前利益4億8300万円(同2億4600万円)と、利益は大きく増加しています。この連結子会社の寄与で当社自身の業績も、10年9月期は売上61.3%増の39億円、営業利益は6.1倍の8億4000万円、1株利益1945円、配当は年100円の見通しです。

――社長の就任にされて3年ということです。少し、ご経歴をお願いします。

 【田代社長】 1972年生まれで出身は大阪府です。最終学歴は大阪大学文学部卒業です。演劇を専攻していたので、コンテンツ事業を手がけているウェッジホールディングスとは縁はあったと思います。学生時代から旅行とベンチャーが大好きで寝袋を持って海外に出かけ、とくにアジアにはよく行きました。卒業後、まだ上場していなかったパソナに入りました。

――ファイナンス以外のコンテンツ事業などについては次の機会にお願いします。今日はありがとうございました。


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 14:12 | IRインタビュー