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2010年09月24日

『レアメタル、レアアースの行方』をアルコニックスの正木英逸社長に聞く

【アルコニックスの正木英逸社長に緊急インタビュー】

 アルコニックス<3036>(東2)は非鉄金属の専門商社。希少金属への関心が強まり、同社の役割はいっそう重要度を増している。中国がレアメタル、レアアースの輸出規制の姿勢を打ち出していることから同社の正木英逸社長に緊急インタビューをお願いした。

【アルコニックスの正木英逸社長に緊急インタビュー】

■今後の対応策・・・3つの視点

――最近、中国が資源の輸出を規制しているようですが。

 【正木社長】 資源のなかでも、とくに、レアメタル、レアアースにおいて中国、ロシアのナショナリズムの台頭が顕著です。レアアースでは、永久磁石に不可欠な「ディスプロシューム」は、中国だけしか採れません。永久磁石は高熱になると、磁力が低下するという欠点があります。しかし、このディスプロシュームを加えることで、性能低下を抑えることができます。自動車ではパワステ(EPS),エアコン、パワーウインドウなど車1台で100数ヶ所ものモーターが使われ、とくに、駆動モーターにも使用される日本の得意とするハイブリッドカーにはなくてはならないものです。このディスプロシュームを含むレアアースを中国が公害問題、資源確保などの理由から輸出を抑制する方針を打ち出しています。

――希少金属など、非鉄金属の専門商社として御社の役割はますます重要になってくるものと思われます。今後、どのように対応されますか。

 【正木社長】 3つの視点で取り組んでいきます。

(1)中国と仲良くするという取組です。中国政府は外国企業に対して鉱山の所有・開発は認めていません。このため、合弁会社方式により進めていきます。技術は提供するかわりに、合金などの中間製品として日本へ輸出します。
(2)中国以外での鉱山開発に参加していきます。とくに、当社単独だけにとどまらず、日本のメーカーとも一緒に取り組んでいきます。
(3)リサイクルによる希少金属の回収に力を入れます。すでに、天津で車のリサイクルの会社を創っています。中国では、これから高級車が増え、使われる希少金属も増える方向です。

■当社の中期経営計画は、期間を3年とする1年毎更新のローリング方式

――こうした中で中期経営計画を発表されました。骨子をお聞かせください。

 【正木社長】 当社の中期経営計画は、期間を3年とする1年毎更新のローリング方式を採用しています。事業環境の変化に迅速に対応し、よりスピーディな意思決定をはかるためです。基本理念、経営理念、全体戦略から展開する5つのアクションプランを実行し企業価値向上に努めます。昨年と違う点は、今回は3年間の数値目標を明確にしたことです。

――5つのアクションプランはどのようなものですか。

 【正木社長】 アルコニックスグループは非鉄金属の取引を通じて、新たな価値を創造し社会の発展に貢献することを基本理念としています。この上に立って、全体戦略として、「業容拡大のための川上、川中、川下などのM&Aの推進、及び新規事業投資案件の発掘・推進」、「当社グループの商いの基盤をなすアルミ・銅取引の維持拡大」、「成長著しいレアメタル及び電子・機能材分野のいっそうの強化」、「環境問題に対応したリサイクル分野の強化」、「海外店ネットワークをさらに充実し地域取引や三国間取引を拡大する」、ことを掲げています。これらの戦略に立って、

(1)営業力の強化
(2)投資案件の推進
(3)財務体質の強化
(4)人的資源の強化
(5)インフラ整備及び内部統制の充実・強化、に取り組んでいくという5つのアクションプランです。

■今後もM&Aには前向きに取り組む

――M&Aと事業投資についての違いは、どのようなところですか。

 【正木社長】 「M&A」は短期間での業容拡大に有効です。これまでに7件の実績があります。後継者不足の問題で事業継承の案件は増える傾向にある一方で、リーマンショック以降、ファンドの撤退から買い手が不在の状況です。当社は「連結決算に直ちにプラスとなるか」、「シナジー効果があるか」、という目線で今後もM&Aには前向きに取り組んでいきます。非鉄金属分野だけでなく、非鉄金属に近い分野、たとえば、化学業界なども対象として考えていきたいと思っています。「事業投資」については新たな商流を創出するための金属加工、販売事業への投資とリサイクルを含む資源確保のための投資です。これまでに26件の実績があります。

――中期計画での数値目標についてお願いします。

 【正木社長】 2013年3月期で経常利益30億円以上(10年3月期14億200万円)、純益18億円以上(同17億9900万円)、ROE15%程度を目標としています。

――この数字にはM&Aは含まれていますか。

 【正木社長】 M&Aが増えることは間違いありませんが、数字には入れていません。M&Aが加われば、上乗せとなります。又、M&Aなしでも中期計画の数字は1年程度前倒しで達成したいと考えています。

――11年3月期見通しをお願いします。

 【正木社長】 非鉄金属業界においては、アジア諸国における需要拡大と輸出の増加などで自動車、家電、IT関連の生産が堅調に推移していることでアルミ製品、伸銅品、電子材料向けレアメタル、レアアースなどの需要が増加しています。とくに、当社グループにおいては自動車用鋼管素材、半導体材料、アルミダイカスト向けアルミ再生塊、電池材料などの取扱いが大きく伸びています。今期の売上は37.4%増の1500億円、営業利益65.9%増の25億5000万円、経常利益67.5%増の23億5000万円、純益は31.1%減の12億4000万円の見通しです。純益が減少となるのは、前期(10年3月期)において、負ののれん発生による特別利益があったためです。1株利益232.5円、配当は年45円の予定です。8月に2分割の株式分割を実施していますので、前期との比較ということでは、前期の年85円に対し年90円です。

――ありがとうございました。





提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 16:33 | IRインタビュー
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