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2010年01月27日

アライドテレシスHD:大嶋章禎会長に世界の状況と同社の取り組みを聞く

 アライドテレシスホールディングス<6835>(東2)は世界21カ国でネットワーク機器を展開する。同社最高経営責任者の大嶋章禎会長は、世界を相手に駆け回る日々。久々に帰国された会長に世界の状況と同社の取り組みを聞いた。

アライドテレシスHD:大嶋章禎会長に世界の状況と同社の取り組みを聞く

――12月期決算の集計中と思います。現在は、決算発表前の「沈黙期間」ということで、決算数字等については、お話いただくことはできないと承知しています。会長様は、日本に久々にお帰りになったということで、今回は世界の情勢などについてお聞きします。帰国されたばかりで恐縮です。今回はどちらに。

 【大嶋会長】 世界をぐるりとひと回りしてきました。当社グループは、日本、アメリカ、ヨーロッパを中心に世界21カ国で、独自の「世界最適地戦略」を展開しています。いったん日本を出発すると最低でも2週間程度は海外です。帰ってきて、しばらくして、また海外という繰り返しです。飛び回るのが性に合っていると思います(笑)。いたって元気です。

――世界をご覧になって、世界景気の状況はいかがですか。

 【大嶋会長】 ざっくりとした印象で言えば、(ビジネスの)マーケットとしては相変わらず沈滞しています。しかし、景気の雰囲気ということでは、少しは良くなっている印象です。特に、アメリカについては、明るくなっている印象を強く持っています。ただ、マネーという点でみれば、大きい企業にはマネーは回っていますが、小さいところまでは来ていないですね。しかし、アメリカは奥深い国でバイタリティがあります。とくに、ハイテクに強い国ですから、今年夏から後半には、こうした小さい周辺にも明るさが出てくるとみています。

――ヨーロッパはいかがでしょう。

 【大嶋会長】 こちらは少々、心配です。ギリシャ、スペインなどに、いろいろと問題が指摘されています。ヨーロッパは、再び、リセッションに入る可能性があるのではないかと心配です。

――御社は先進国を主たるターゲットとしたビジネスと思います。とくに、日米欧の堅調が大切ではないかと思います。こうした情勢のなかで、今後、新興国については、どのようにお考えですか。

 【大嶋会長】 当社グループは、高付加価値の情報ネットワークビジネスを展開しています。このため、産業及び社会が発達した先進国が主要な需要先です。もちろん、今後、経済発展が予想される新興国への展開も行って参ります。とくに、当面はブラジル中心のラテンアメリカに力を入れます。営業面から強化して、今年末から来年には工場の建設を予定しています。ブラジルの次はインドに力を入れて行きます。

――中国については、いかがですか。

 【大嶋会長】 ちょっと難しいところがあります。代金回収面などを考えると、あまり力を入れることはできません。軍事に関係した分野も含まれてきますから、やり過ぎると、アメリカが、あまり、いい顔をしないという事情もあります。中国については様子をみながら、少しずつやっていきたいと思っています。

――沈滞感の強い日本ですが、いかがでしょうか。

 【大嶋会長】 日本では、ヘルスケア分野がたいへん有望です。現在では、当社の国内における一番のターゲットです。電子カルテ、MRIなど医療機器の進歩によって、新しい診療時代を迎えています。こうした医療診断画像をネットワーク化することで、地方など、どこからでも診断が可能となります。当社はこのネットワークに圧倒的な強さを持っています。最近、ノルウェーでは、地域ごとをシステム化する動きが始まっています。大量の患者を最適に診療することができます。日本でも、ドクターの負担を軽くし、オペを画像記録するなど、ヘルスケア分野の伸びは今後、加速してくると思います。

――御社が早くから開発を手がけられた、『IPトリプルプレイ』技術が、このベースとなるのでしょうか。

 【大嶋会長】 そうです。従来の情報はデータが中心でしたが、これからは、電話・インターネット・放送(画像)など複数の通信機能をひとつのブロードバンド回線で同時に提供できる技術です。これが、『IPトリプルプレイ』です。つまり、「データ・音声・画像」が同時に提供できます。インターネットにおける、データ中心のファーストステージから、これからは、画像通信を中心としたセカンドステージを迎えています。これまで、10年間、研究開発費を投じてきました。これから収穫の時期を迎えています。ヘルスケアのほかに、「安全志向」の高まりから、オフィス、住宅、公共交通などセキュリティ関連のニーズが本格化します。当社グループは『IPトリプルプレイ』で、非常に優位な立場にあると思います。楽しみにしてください。

【編集後記】
 同社は09年6月1日から2010年3月26日まで上限3000万株(同20億円)の自社株買いを実施中で、現在までに、ほぼ半分の1500万株の取得に達したもよう。決算発表が接近しているため足元の業績は聞くことはできなかったものの、「インターネットのセカンドステージを迎えている。その中で、当社グループは中心的な位置にある」、という大嶋章禎会長の明るい表情から、先行き好展開を予感した。


提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 18:20 | 明るい未来へ向けて