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2009年09月19日

三光マーケティングフーズの平林実社長に戦略を聞く

■居酒屋はこれから「産業化」を迎える

三光マーケティングフーズの平林実社長に戦略を聞く 三光マーケティングフーズ<2762>(東2)は、都心部の駅前超一等立地に特化した強さで、「価格」戦略を前面に打ち出した居酒屋を取り組んで行く。たとえば、東京新宿地区だけで約8000席を持ち、他社を寄せ付けないスケールメリットだ。味・雰囲気などは今や当たり前の時代。それに、いかに消費者にお値打ち感を提供できるかが勝負という。『居酒屋産業の<ユニクロ>を目指す』、同社の戦略を平林実社長に聞いた。

■お値打ち感提供で『居酒屋のユニクロを目指す』

――まず、最初に社名についてお聞かせ下さい。

 【平林社長】 私の実家が東京大田区大森で乾物屋を営んでいました。店の名前の三光商店からつけたものです。少し、沿革をご説明しますと、昭和50年に「三光亭」として開業、昭和52年に有限会社三光フーズを設立し昭和58年に株式会社に改組しました。平成15年にジャスダック市場に上場しましたが、上場するに当り、同じ社名の会社があったため、平成14年に「三光」と「フーズ」の間に「マーケティング」を加え、現在の社名にしました。

――御社は、業界で常に先駆的な店舗戦略を展開されています。もともと、「マーケティング」は大切にされていたのでは。

 【平林社長】 そうですね。創業の時からマーケティングの視点は大切にしてきました。看板、デザイン、メニュー、立地など常に、現実的な消費者の視点で幅広く見つめてきました。もちろん、今もその姿勢はまったく変わりません。

――『東方見聞録』のブランドも、そのひとつでしょうか。

 【平林社長】 そうです。当社は「価値ある食文化の提案」を企業理念に掲げ、常に味、お店の雰囲気などを追求し続けています。主力ブランドの『東方見聞録』は『都会の隠れ家』をコンセプトに、『個室感覚』の空間作りを意識し、照明を抑えた、落ち着いた雰囲気のお店創りとなっています。炭火串焼きを中心に『手造り感』を大切にした幅広いメニューを揃えています。平成3年に第1号店を出し、業界では、もっとも早い取り組みでした。『月の雫』は、東方見聞録で確立してきた『個室感覚』を継承し、「和」へのこだわり、美食と癒しの食空間をコンセプトとして、より女性を意識したお店創りです。自家製手づくり豆冨と湯葉を中心とした手作り感を大切とした料理を提供しています。

――このほかにも、『黄金の蔵』、『金の蔵Jr.』、『電撃ホルモン』、『吉今』、『パスタママ』などのブランドで展開されています。これまで、個性的なお店創りが中心のように、お見受けします。今後はどのような方向をお考えですか。

 【平林社長】 これからの居酒屋産業のキーワードは「価格」と見ています。価格を強化すれば非常に強い武器になります。味がよい、駅前だからよい、お店の雰囲気がよい、などというだけではダメです。もちろん、これらは大切な要素ですが、それ以上に消費者にとって、お値打ち感が重要となってきています。

――失礼ですが、共倒れの心配はありませんか。

 【平林社長】 外食産業は成熟しています。少子高齢化を考えると腹をくくってかからなければいけないところにきています。居酒屋はマーケットとしては長い歴史があります。改善すれば生き残れるし、飛躍できます。競争の激しい衣料品業界でも「ユニクロ」が価格に特化したことで、すばらしい伸びを果たしています。当社も、やり方次第で「居酒屋のユニクロ」となることは十分可能です。

■首都圏の駅前をターゲットにドミナント出店でスケールメリットを発揮

――やはり、駅前立地で。

 【平林社長】 そうです。以前の外食は全国チェーン展開することが戦略でした。しかし、『魚釣りは魚のいるところでやれ』という教えもあるように、人口の多い都会の駅前がターゲットです。当社は首都圏の駅前をターゲットにドミナント出店という戦略は変えません。たとえば、東京・新宿地区では年内に31店舗となり、席数はおよそ8000席となります。これだけの席数を特定の地域に持っているところは他にありません。以前は、こうした地域特化はタブーでしたが、現在は、「価格」戦略を進める上でも食材確保の点でコスト的に有利です。スケールメリットが発揮できます。

――既に、「価格戦略」は進めていらっしゃいますか。

 【平林社長】 昨年12月に初めての低価格居酒屋『熱烈酒場 金の蔵Jr.』を出店いたしました。食事メニューを全品380円以下で始め、さらに、現在では『全品300円居酒屋 金の蔵Jr.』や『全品299円居酒屋 金の蔵Jr.』、『全品270円 居酒屋 金の蔵Jr.』を展開しています。

――さらに、低価格中心の店舗を増やされる?

 【平林社長】 価格競争のついてこれないところの撤退もあると思います。M&Aも増えると思います。

――10年6月期の見通しをお願いします。

 【平林社長】 売上高は3.4%増の260億円、営業利益2.5%増の24億5000万円の計画です。配当は年1600円を予定しています。予想1株利益は7228円です。

■健康法は帰宅後1時間のウオーキング

――大変、お忙しいようですが、健康法は。

 【平林社長】 店を飛び回っていますから帰宅はほとんど毎日夜中の12時です。そこから、1時間、家の近所を散歩とジョギングです。

――個人投資家の皆さんにメッセージをお願いします。

 【平林社長】 居酒屋はこれから「産業化」される時代を迎えています。当社は都心部の駅前超一等立地に特化した強さで取り組んで参ります。長い視点でのご支援をお願いします。


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