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2009年01月10日

星光PMCの乗越厚生社長にインタビューを交えて「近況と展望」を聞く

星光PMCの乗越厚生社長に
インタビューを交えて「近況と展望」を聞く


■今3月期の営業利益75%の大幅増益、3期ぶり10億円台へ

乗越厚生社長にインタビュー 星光PMC<4963>(東2)は、製紙用薬品の大手。紙に耐水性を付与する「サイズ剤」(印刷用紙など)、紙の乾燥時の強度を高める「紙力増強剤」(板紙など)が知られる。われわれの生活必需品のティシュペーパーにも同社の「湿潤紙力増強剤」が貢献している。この薬品がないとティッシュで鼻をかむと顔に紙がべっとりくっついてしまう。紙の生産量はその国の文化のバロメーターとも言われる。中国の経済発展と生活水準の向上を予測して2006年に中国進出した。同社の業績に大きく貢献、今期の営業利益は約75%の大幅増益の見通し。既に、中国の紙生産量は日本の2倍以上に達しさらに、拡大が確実。中国での製紙用薬品生産年3万トンをいつ増強するかが重要な判断材料となっている。同社の乗越厚生社長に中国での事業等を中心に聞いた。

■中国での紙生産急増を予測して2006年に設立の生産・販売会社が大きく寄与

4963hp 2009年3月期は営業利益で74.7%増の11億円の見通しです。また、営業利益10億円台は2006年3月期以来3年ぶりです。上場企業の多くが苦戦を強いられる中で業績向上は特筆されます。この背景はどのようなところにありますか。「中国事業の収益改善と国内でのコスト削減の効果によるものです」。
 中国事業について、概要をお願いします。「現地生産会社と販売会社を持っています。生産会社、江蘇省張家港市の星光細化工(張家港)有限公司は2006年5月に生産を開始しました。生産能力は年間約3万トンで、生産品目は製紙用紙力増強剤、製紙用サイズ剤などです。これらの製品を販売する販売会社として星悦精細化工商貿有限公司を上海市に2006年3月に設立しました。実質的な販売活動は1昨年2007年に開始しましたが、それまで、販売代金の回収のスキーム作りなどに取り組んできました」。
 9月中間期(第2四半期)では、中国事業の収支はどのていど改善しましたか。「第2四半期での海外事業は売上では前年同期に比べ74.9%の大きな伸びとなりました。国内の伸び率4.0%を大きく上回っています。営業損益は100万円の赤字ですが、前年同期の1億5500万円の赤字に対しては大きく改善しました」。中国ビジネスでは、回収スキーム作りに取り組まれたということですが、非常に手堅いといいますか、堅実という印象です。約3年前に進出されたタイミングはどのような判断でしたか。

■2010年に中国紙生産高8500万トンへ拡大で製紙用薬品の増設も必要に

 「中国の経済発展に伴い紙の需要は確実に増えるという確信です。経済活動が活発となればダンボールなどの板紙が増えますし、生活水準の向上に伴って印刷洋紙なども増えます。紙の需要はその国の文化のバロメーターです。このため、中国の紙生産は遠からず日本の紙の生産量を追い抜くとみていました。実際、予想以上の速さで中国の紙生産量は増え、2007年には7300万トンと日本の2倍以上に達しています。中国進出のタイミングは非常に良かったと思います」。先行き、中国の紙生産高はどのていど見込んでいますか。「2010年で8300〜8500万トンと予想されています。中国はやはりこれからも有望な市場です。当社にとって、どの時点で増設を実施するかが重要な判断になります」。
 ただ、ここに来まして、足元の世界景気は後退が目立っています。中国も厳しいと思われるのですが。「ダンボールは厳しいですね。このため、無理に売上を伸ばすことより、販売代金の回収にしっかり取り組んで行きます。中国では57兆円規模の景気対策が行われますので、この効果は遠くない時期に現れてくるとみています。しかし、ことし6月くらいまでは慎重な取り組みが必要と考えています。なお、今3月期の決算に連結される海外事業損益は昨年1〜12月分で、営業損益は5000万円程度の赤字が残る見通しです。それでも前年の赤字2億5500万円に対しては大きく改善します」。配当はいかがでしょうか。「年10円配当は継続します。とくに、自己資本比率69.2%が示すように財務内容は優秀です。キャアシュ面からも余裕があります」。

■中期経営計画では”技術力ナンバーワン”を徹底し、堅実な成長目指す

 中期経営計画はお持ちですか。「2011年度を最終年度とする中期経営3ヵ年計画を策定中です。ただ、こういう経済情勢ですから数字よりも仕事の仕方・考え方に力点を置こうと考えています。そのひとつに”メ−カーは技術力がナンバーワンであること”を強く打ち出します。当社は従業員の3分の1が研究関係に携わり技術志向の大変強い会社です。徹底した物つくりの姿勢がいっそう成果を挙げるものと確信しています。また、中期計画には継続的課題として新規事業を第3の柱に育てることやバイオ事業への注力も盛り込みます。新規事業は当社のコア技術である乳化・分散技術、重合技術を応用したものです。製紙用薬品事業、樹脂事業に続く第3の事業としての立ち上げに挑戦します。バイオ事業では排水処理用微生物剤”MCシリーズ”を、当社が開発した蛍光イメージング技術を活性汚泥の状態診断に利用することにより拡販を目指しています。この技術は、クラゲの淡白質などを用いた、薬剤の効果の追跡技術が昨年ノーベル化学賞を受賞して一般に知られるようになりました」。

■好きな言葉は、『路行かざれば 至らず。事為さざれば 成らず 天佑は常に道を正して待つべし』

 楽しみな材料ですね。個人投資家の皆さんにメッセージを是非、お願いします。「当社は非常に堅実な会社です。すべて、これに尽きると思います。今後、中国と技術開発への投資は積極的に実行して行きますが、一歩一歩前へ進めて行きます。長い目でのご支援をお願いします」。
 締めくくりに、社長様のお好きな言葉をお聞かせください。「そうですね、『路行かざれば 至らず。事為さざれば 成らず 天佑は常に道を正して待つべし』です」。ありがとうございました。




提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 19:03 | IRインタビュー
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