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2008年09月10日

バリオセキュア・ネットワークスの坂巻千弘社長に今期の施策と展望を聞く

バリオセキュア・ネットワークス<3809>(HC)
坂巻千弘社長に今期の施策と展望を聞く


バリオセキュア・ネットワークスの坂巻千弘社長に今期の施策と展望を聞く バリオセキュア・ネットワークス<3809>(HC)はインターネットのセキュリティサービス事業を行なっている。同社事業の特徴は、顧客企業などにネットセキュリティサービスを月額制で使ってもらう点と、その月額が低料金である点だ。創立以来、7期連続の増収増益を実現し、今期もさらに2割内外の増収増益を見込んでいる。坂巻千弘社長に、今期の重点施策と今後の展望を聞いた。

◆中小企業向けサービスを開発、顧客層を拡大する

――今2009年5月期の重点課題をお聞かせください。

坂巻社長 今期の重点課題は、「中小企業向けサービスを拡充し、顧客層を広げる」ことです。
 当社はこれまで技術指向で、おもに大企業向けに、技術的に高度なものを開発し、安く提供してきました。
 高度領域へのチャレンジと、その技術をリーズナブルに提供すること。そのニーズは大企業様にありました。

 しかし今、中小企業のお客様にも、大企業と同品質のセキュリティを使っていただきたいと考えるようになりました。
 大企業と中小企業ではニーズが異なります。そこで、当社は今期、中小企業でも使っていただけるサービスを開発・商品化しています。

――具体的なサービス内容は

坂巻社長 ひとつは、迷惑メールのフィルター『バリオ アンチスパム』です。これはすでに発売しており、順調に売上を伸ばしています。エンドユーザーの視点で、最もお困りのことに対応しました。迷惑メールフィルターは大企業では当然のものですが、中小企業では、まだまだ普及していない面があります。
 今期はウェブ用、メール用、サーバ用、ファイルサーバ用など、多様なニーズに対応していきます。

 また、企業でインターネットを使う場合、サーバ、共有ファイル、セキュリティ、複数のパソコンでネットを使う場合に必要なルーターなど、通常は、それぞれの業者に頼み、それぞれの窓口に依頼したり、必要な場合にはサポートを頼まなければなりません。
これを当社は、パックでご用意しました。当社の現行ルートである、通信事業者経由で販売します。ネットを申し込むだけで、必要な内容が全部揃い、社内に技術者を置くことも不要です。
稼動後も、当社のコールセンターでお手伝いしますし、機材の不具合が発生した場合は、メンテナンスにうかがいます。
 「スターターパック」のようなものですが、エンドユーザー様の「困った」に対応します。企業規模に合わせたパックとなっており、また、セキュリティなどのメニューも揃えています。
 発売時期、名称、価格、詳細なスペックなどはこれから詰めていきます。

――既存客への対応は、どのようなものがありますか

坂巻社長 当社のビジネスモデルは、月額制で、単価をできるだけ安くし、多くのユーザー様に長く使っていただくことで成立する収益モデルです。そのため、顧客満足度を上げ、できるだけ長く使っていただくことが必要です。
 その施策のひとつとして、昨年、サポート体制を強化しました。セキュリティ分野についてのサポートを、24時間体制にしたのです。
 今期はそれをさらに進めます。たとえば、ホスティング(レンタルサーバ)分野でも同じように24時間体制にするとともに、サポート内容を拡充していきます。

◆8期連続増収増益はもう見えている

――今期の業績見通しは。

坂巻社長 今期2009年5月期は、売上高17億6000万円(前年比21.9%増)、経常利益5億8000万円(同19.1%増)、純利益3億4800万円(同20.9%増)と、それぞれ2割内外の増収増益を見込んでいます。
 創立以来、7年連続増収増益で来ました。
 既存顧客だけで売上高16億円強、つまりこの予想値の約90%が見込めています。予想値は昨年度の実績を適用し、新商品や新サービスの投入は計画に含めていません。その予想値に新事業・新規顧客を乗せていくわけですから、よほどの環境の変化がない限り、8期連続増収増益はまず大丈夫です。
さらに来期以降も、増収増益を続けていきたい。また、増収増益幅を加速できるよう、新サービスの追加をしていきます。

◆セキュリティマーケットは2000億円規模へ

――ネットセキュリティ市場の概況と、今後の展望をお聞かせください。

坂巻社長 マネージドセキュリティサービスの市場は、2010年で2000億円規模と言われています。(2006年実績は775億円)
 ネットを使う以上、必ずセキュリティの需要はあります。ネットセキュリティの普及はまだ始まったばかりです。
 ネットの回線は、USENだけで3万回線以上、NTTやKDDIを合わせると、膨大な回線数でしょう。
 当社のお客様は、現在で約2600ヵ所強。今後はこれを数万単位にしていきたい。可能性は大きいです。なぜなら、現在、ネット回線へのセキュリティ付帯率はまだ数パーセントに過ぎません。まずはこれを上げていきます。
 当社の提供価格は業界でも断然、安いため、競争力は充分にあります。さらにコストを下げていくチャレンジを続けていきます。
 セキュリティマーケットがまだ小さいうちから、圧倒的な技術・機能を、圧倒的に安く提供し、将来に向けてマーケットを取っていきます。
 将来的にはシェア10%を取りたい。つまり、売上高200億〜300億円が目標です。

◆業績は確実に伸ばし、安定的な増配進める

――投資家の皆様へ、メッセージをお願いします。

坂巻社長 事業でしっかり実績を出し、投資家の皆様へしっかり還元していきたい。チャレンジはしますが、無謀な賭けはせず、確実に業績を伸ばしていきます。長い目で見ていただければと思います。
 今期配当金予想は11月中間1200円、5月期末1300円の、年間2500円と、前年、前々年に比べても増配見込みです。安定的に増配する方針です。

――何か座右の銘のようなものはありますか?

坂巻社長 創業時から、「続けることが大事」だと思っていました。
 私は創業前、米系通信事業会社の日本法人に5年間、勤めていたのですが、勤務時間は長く、土日のどちらかは必ず出勤していました。それで、創業した時は、違うやり方をしようと決めました。
「ずっと続けるために、しっかり休もう」
と思ったのです。土日は出勤しないことにしました。
 もちろん、業績を上げることを、急いだつもりです。仕事の時間内は精一杯仕事をし、休日は映画鑑賞や読書など、楽しんで、ゆっくり過ごしています。公私を分けてきちんと休まないと、良いアイデアも出にくいのではないか、と思います。

 会社は、おかげさまで、計画どおりに来ています。
順調に来たのは、助けてくれる人が多かったからです。われわれの力だけではありません。
資金1000万円で始めました。その資金はすぐになくなり、通信事業者のネットワーク設計やデータセンターの立ち上げなど、受託事業で「アルバイト」をさせてもらいました。一時期は、他の会社に「間借り」しました。
また、営業を手伝ってくれた人。当社が最初に発売した、ダサい機械(笑)を売ってくれた人、使ってくれたお客様。経理や人事などについて教えてくれたベンチャーキャピタル。
そして、われわれを信じて投資してくださっている、投資家の皆様。
 こうした、いろいろな出会いと、人に恵まれたことが、今につながっています。

>>バリオセキュア・ネットワークスのIR企業情報



提供 日本インタビュ新聞社 Media-IR at 09:38 | IRインタビュー